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月と指先の間のあらすじネタバレ感想!ヒロインの年齢が50代!

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少女漫画家の御堂アンはこの道30年以上の超ベテラン。

齢55にして未だ独身ながら、年齢を感じさせない美貌を持つ美魔女でもあります。

今日は友人の漫画賞授賞式にゲストとして呼ばれ、友人としてスピーチ。
その後は家に帰って朝まで原稿をこなします。

アンは月に平均2〜3本の連載を抱えており、
こうした生活をこれまでずっと続けてきました。

そんな身体と心を擦り減らすような生き方をいまも続けているのは
自分の漫画を楽しんでくれる読者がいるからです。

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アンは出来る限り、その全力疾走で駆け抜け続けるような
生活を続けようと思っています。

アンが立ち止まるとき、それは同時に筆を折るときなのです。

アンには彼氏の川藤がいます。

以前彼女の担当をしていた彼もまたすでに五十肩に悩まされる年代。

彼と一緒にいるとアンはひとときの安らぎを得ることができます。

それとともに思い出すのは現編集長であり以前アンの担当でもあった黒月のこと。

彼は滅多に笑わない堅物な人間で、
アンが初めて担当替えを申し出たほど苦手とする人物でした。

授賞式でも黒月はその無表情を崩すことはありませんでした。

その憎たらしい鉄面皮のような顔を時折思い出しては、
アンはなんだか腹立たしい気持ちになります。

アンには仕事の方でも最近悩みがありました。

それはこれまでの長い漫画家生活の中で一度も
作品を映像化してもらった経験がないことです。

漫画家仲間との話で映像化への意欲が突然湧き出したアンは、
エージェントや編集部に掛け合ってみることに。

しかし、映像化というのは一朝一夕でどうこうできるものではありません。

良い話があってもその実現は数年後。

アンは自分の年齢を鑑みて、もはや遅すぎたのかもしれないと肩を落とします。

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そんなある日、アンは出版社のエレベーターで偶然にも黒月と出会います。
黒月は突然、アンの担当編集になったばかりの頃の話を始めます。

黒月は漫画編集部に来る前までは情報誌の仕事をしていました。

それからアンを担当することになって漫画家の
熱量というものに驚かされたと彼は言います。

「〆切前の作家さんの姿というものを初めて目の当たりにして圧倒されました」

アンの作品は少女漫画らしいかわいい作風であるにも関わらず、
執筆中の男らしさはそれと反比例するかのようだ、と黒月は語ります。

感情を表に出さないながらも黒月はアンのことをしっかり見ていたのです。

その気持ちが授賞式でのスピーチを見て高まり、
黒月は思わず彼女に声をかけてしまったのでした。

「黒月さん、この後、時間あります?」

アンはその言葉に心を打たれ、思わず黒月を食事に誘ってしまいます。

食事の後は特に何もなかったのですが、
食事代を黒月がすべて支払ったことに引っかかりを感じるアン。

編集者と漫画家の食事であれば普通は領収書をもらい経費として落とします。

それをしなかったということは、黒月はプライベートなものとして
アンとの食事を捉えていたということになります。

黒月との心の距離が近づいていることを感じるアン。

ですが、アンが川藤と会話しているところを見た黒月は彼女に言います。

「川藤さん結婚してますよ?」

アンの彼氏である川藤は既婚者だったのです。

アンは何を今更とばかりに呆れますが、黒月は真面目な顔で続けます。

「幻滅しました」

そう呟いた後、驚くようなスピードで逃げ去っていく黒月。

アンは呆然としながらも怒りを感じます。

一方、アンが10年以上もの長期に渡って連載している作品が、
その人気ぶりから年明けの巻頭と表紙を2号連続で飾ることに決まります。

さらにはサイン会まで決まり、アンは大喜びします。

しかし、そんな大事なときに限って病は突然襲ってきます。
病院に行ってみると手術と入院が必要なほどの大病とのこと。

すぐにその旨を編集長である黒月に伝えるアン。

黒月の返答は冷たく、巻頭表紙とサイン会の件は白紙に戻されてしまいます。

病院のベッドの上で失意に暮れるアン。

すると、そこに仕事が終わった黒月が姿を見せます。

アンは悲しみに沈んでいた顔をすぐに怒りに歪ませ、言います。

「何しに来たんですか?呼んでもないのになんで来るんですか?」

アンの強い調子に戸惑う黒月。それにも構わずアンは続けます。

「編集長としてとか言うなら帰って下さい。今すぐ」

病室で再び対峙することになったアンと黒月。

窓から覗く空にはまるで真意を見せない黒月の心のように、
真っ黒に染まった新月がぼんやりと浮かんでいました。

今後の気になる展開

突然、姿を現した黒月に不快感を見せるアン。

ですが、黒月が持ってきた読者アンケートで読者の温かい気持ちに触れ、
擦り切れていたアンの心が癒やされます。

実は黒月は少年の頃に読んだアンの作品に心を打たれて以来、
彼女の大ファンだったのです。

年を経るにつれ、やがてその想いは恋心へ。

病室での別れ際、黒月は自分の想いをアンへと伝えます。

緩やかに始まりを告げた二人の恋は今後どのような展開を見せてくれるのでしょうか。

「月と指先の間」はKissで連載中の恋愛漫画です。

作者の稚野鳥子さんは作中のアンと同じ超ベテランの漫画家さんです。

恋愛漫画としては異色の50代半ばの女性を主人公に据えたこの作品。

長年続けてきた漫画家生活にすり減ったアンが
黒月との愛を育む物語になっています。

50代半ばとは言えアンの容姿は20代、30代の女性と言われても
違和感のないくらいかわいらしく描かれています。

黒月も40代でありながら若々しい雰囲気を保っていますし、
年齢に縛られることなく若い方でも楽しめる恋愛漫画に仕上がっています。

また、漫画家という設定だけあって普段の仕事の裏話や
漫画家ならではの苦労話などが描かれているのも魅力のひとつです。

恋愛漫画を求める方だけでなく、漫画家という
仕事に興味を持っている人にもオススメです!

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