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月影ベイベのあらすじネタバレ感想!伝統芸能☓青春漫画

tsukikagebaby
富山県富山市八尾町に住む佐伯光(さえき ひかる)は、
古くからこの町に伝わる伝統芸能”おわら”を愛する男子高校生。

おわらとは菅笠をかぶった男女が民謡に合わせて優雅に舞う踊りのことを言います。

光はそんなおわらが大好きで高校の体育祭で披露する
おわらの練習にも熱心に取り組んでいます。

ある日、光の通う高校に東京から転校生の女の子がやってきます。

彼女の名前は、峰岸蛍子。

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無愛想で物静かなものの、美しい面立ちをしている美少女です。

しかし、転入早々、クラスメイトの松井里央がおわらについて
説明をすると蛍子はきっぱりと言います。

「私、そういうの興味ないから」

おわらの全体練習が始まると蛍子は仮病を使い、その場を抜け出してしまいます。

そんな蛍子のことがなんとなく気にかかり、光はつい目で追ってしまいます。

光は練習中、忘れ物に気づき教室へ戻ります。

すると、そこには一人でおわらを踊る蛍子の姿がありました。

それは小さな頃からおわらに触れてきた光の目を釘付けにするほどの美しい舞でした。

目が合う二人。

蛍子は顔を赤らめると、あっという間に教室から逃げ去ってしまいました。

その日の放課後、光は偶然にも蛍子と帰路をともにします。

「さっき見たこと、誰にも言わないで」

蛍子は表情一つ変えず光に言います。それに対し、光は素直な疑問を口にします。

「あんたさぁ、さっきなんで教室で一人で踊ってた?」

光はあんなに綺麗に踊れるのになぜそのことを隠すのか不思議でしょうがなかったのです。

光からおわらを賞賛されると、無表情だった蛍子の顔に変化が起こります。

「よかった……ちゃんと踊れてたんだ……」

涙をにじませながら喜ぶ蛍子。その様子を見て、光は戸惑いを覚えます。

すると、曇り空から突然の雨が降り出します。

傘を持っていなかった光は家が同じ方向ということもあって、
蛍子の傘に入れてもらうことにしました。

その途中、光は用事を思い出し叔父の佐伯円(さえき まどか)が
経営する喫茶店に立ち寄ります。

そこで蛍子は思いがけないことを口にします。

「私、円くんに会いたくてこの町に来たの」

円と蛍子は以前からの知り合いだったのです。

二人の雰囲気からなにやら恋人のような空気を感じ取り、光は呆然とします。

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結局、光はその場で二人の関係についてなにも聞くことは出来ませんでした。

もやもやを感じながらもそれ以上、気にしないよう振る舞う光。

しかし、翌日学校に行くとどうしても蛍子のことが気になってしまいます。

この日のおわらの練習には蛍子も参加することになりました。

あの美しいおわらを見たらみんな驚くに違いないと様子をうかがう光。

ですが、蛍子のおわらは昨日見せてくれた美しい舞の面影を欠片も感じさせない
ロボットダンスのようなぎこちないものでした。

蛍子は人前でおわらを踊るのが初めてで、緊張のあまり実力を発揮できなかったのです。

それを聞いた光は蛍子が人前でも踊れるようにするため特訓を提案します。

蛍子もその提案を飲み、放課後、地元の公民館で二人だけの特訓が始まりました。

すると、たちまち学校中で光と蛍子が付き合っているという噂が広まります。

光は初めはそれを否定していましたが、ある考えからこれを利用することを思いつきます。

実は町中で蛍子と円の関係を怪しむ噂が立っていたのです。

少なくとも蛍子が円のことを想っていることに気づいていた光は、
円の名誉を守るためにも蛍子にこんな提案をします。

「俺たち付き合ってるふりしよ。俺があんたの隠れ蓑になってやる」

親子ほどの歳の差が離れた円と蛍子に変な噂が立てば、
円は周囲の人たちに変な目で見られてしまいます。

それを避けたかった光は自分と蛍子が付き合えば妙な噂も立たないと思い、
偽物の恋人になることを提案したのです。

円のことを心配していた蛍子はこの提案を受け入れます。
こうして、二人のかりそめの恋人関係が始まります。

デートと称して、おわらの特訓を続ける二人。

しかし、蛍子は一向に人前でうまく踊れるようになりません。

そんなある日の練習中、おわらに情熱を注いでいるクラスメイトの里央は
蛍子が本当は上手におわらを踊れるという話を聞きつけ、彼女に詰め寄ります。

「あんたいつまで演技続けるつもり?」

里央は蛍子が自分たちを馬鹿にするためにわざと下手に踊っていると思ったのです。

それを聞き、蛍子は周囲が見えづらくなる菅笠を被り、おわらを踊ります。

初めはやはりぎこちない動きでしたが、徐々に集中力が増す蛍子。

やがて、その踊りは光が心を奪われたあの美しい舞へと変貌していきます。

蛍子の本気のおわらを見た里央は、彼女に言います。

「あんた、やるじゃない」

こうして、クラスの輪から外れていた蛍子はみんなに受け入れられます。

その一方で、蛍子と円の関係は依然として謎に包まれたまま。

光は二人の関係を怪しみつつも、偽物の恋人として蛍子と付き合い続けます。

月影ベイベの今後の気になる展開

体育祭に向けておわらの練習を続ける光と蛍子。

光は彼女に体育祭での代表をやらないかと持ちかけます。

光と蛍子に里央を加えた三人が代表に決まり体育祭は滞りなく終わります。

しかし、その後、光は円と蛍子の関係について衝撃的な事実を知ってしまいます。

蛍子は円が以前想いを寄せていた女性の娘だったのです。

二人の関係に気づきつつも、自身の中に芽生え始める蛍子への恋心に気付く光。

複雑な恋愛関係を孕んだドラマは、いったいどのような結末を迎えるのでしょうか。

月刊フラワーズに連載中の「月影ベイベ」は2014年度の
このマンガがすごい!女性部門第3位に選ばれた注目作です。

まず目を惹かれるのは実在する伝統芸能である”おわら”の描写ですね。

決して派手とは言えない動きながら、光や蛍子の見せる
独特の踊りが生き生きと描かれています。

また、円と蛍子に存在する謎とそれに巻き込まれる光との間の、
複雑な恋愛関係も他の恋愛漫画ではなかなか見られない珍しいものです。

おわらを通して心を開いていく蛍子に恋心を抱く光。

しかし、彼女の想い人が叔父であるというところで、同時に葛藤も抱きます。

シンプルに近づいていく二人の距離を楽しむ作品ではありませんが、
一筋縄ではいかない恋愛を楽しみたい方にはオススメできる作品です!

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