映画・漫画のある生活ムビコミ

映画の感想や漫画の考察を書いています。

映画化「ナラタージュ」のあらすじネタバレ結末

narratage
2006年に「この恋愛小説がすごい」第一位に輝いたナラタージュが
嵐の松本潤さんと有村架純さんのお二人によって実写映画化が決定!

本作のメガホンを取るのは「世界の中心で、愛をさけぶ  」
「今度は愛妻家」などの代表作で知られる行定勲監督です。

ここからは “切なすぎる” , “最高の恋愛小説”といった評価が数多く寄せられている
本作のストーリーについてご紹介していきたいと思います。

スポンサードリンク

ナラタージュのあらすじ

甘い気持ち

大学生の泉は父親が仕事でドイツへ赴任していて、母親もそれに帯同しているため
現在は通っている大学の近くでひとり暮らしをしています。

両親と離れ、ひとりの生活にも慣れた頃には大学2年生となり桜の花は散って、
ゴールデンウィークも間近にせまっていました。

そんな泉のところへ高校時代に在籍していた
演劇部の顧問である葉山先生から電話がかかってきます。

先生の用事は、演劇部の公演に客演をしてほしいというものでした。

客演を引き受けることにした泉は、同級生の志緒と黒川、
更に黒川が大学で知り合ったという小野君、
そして3人の高校生とで夏休み明けに公演を行うことになります。

泉が高校3年生になった年に赴任してきた葉山先生は、
担任でこそなかったものの演劇部の顧問になったこともあり
何かと泉に気をかけてくれていました。

泉がクラスでの人間関係に悩んでいたときには、
担任の先生よりも親身に話を聞いてくれました。

話の中で互いに共通する趣味があることが判ると、
葉山先生は本や映画のビデオを貸してくれるようになり、
2人の交流は少しずつ深まっていったのでした。

泉が葉山先生に惹かれるようになるにはそう時間はかかりませんでした。

卒業式の少し前その気持ちを伝えようと手紙を書いた泉は、
葉山先生のもとを訪れます。

恋人はいますかと尋ねる泉に対し葉山先生はあることを打ち明けるのです。

それを聞いた泉は手紙を渡すことも想いを告白することもできず、
卒業の日を迎えたのでした。

スポンサードリンク

僕が一緒に死んでくれと言ったら

大学が夏休みに入り、ドイツにいる両親へ行ってきた泉は帰国後、
葉山先生と連絡がつかないことを不審に思い先生のマンションを訪ねます。

しかし先生は留守にしていて会うことはできません。

先生の不在に言いようのない不安を覚えた泉は、
かつて葉山先生が話していたことを思い出しながら心当たりを探し回ります。

しばらくして見つけた葉山先生はどこか疲れたような雰囲気で、ひどく酔っていました。

一体何があったのかと尋ねる泉に、この数日間の出来事を話すのでした。

ひどく混乱している葉山先生に泉が何かできることはないのか何でもすると言うと、
先生は僕が一緒に死んでくれと言ったら、と言います。

そして泉は迷うことなく一緒に死ぬと答えるのでした。

葉山先生はマンションに戻り、泉は初めてその部屋に招き入れられます。

しかし、その部屋の様子に違和感を覚えるのです。

明らかに女性の趣味で選ばれたとしか思えない小物類…

葉山先生は奥さんのものだと言うのですが、なぜ別れた奥さんの物が
この部屋にあるのかと尋ねる泉に、葉山先生は思いもよらなかった真実を告げるのです。

告白できなかったあの日、葉山先生は確かに奥さんとは
郷里に戻って別れたきりだと言っていました。

葉山先生の苦しみを共有しているとさえ思っていた泉は、
いちばん大切なところで噓をつかれていたことにとても傷ついたのでした。

そして、泉は葉山先生とはもう2人きりでは会わないと決心するのです。

どこか遠くに

演劇部の公演も無事に幕を下ろし、
泉は一緒に客演した小野君と交際するようになります。

小野君と過ごす時間は穏やかに流れていきます。

水族館へ行ったり、小野君の部屋で餃子を作って一緒に食べたりと、
どこにでもいるごく一般的な大学生同士の交際が続いていました。

ある日の深夜、小野君の部屋で過ごしていた泉のもとに電話がかかってきます。

電話は葉山先生からでした。

先生は会わなくなってからも泉のことを気にかけていて電話を寄越したのですが、
泉が小野君と交際していることを伝えると安心した様子を見せるのでした。

しかし、小野君は泉が先生と連絡を取り合っていたことに
腹を立て少しずつ関係が変化していきます。

あからさまに嫉妬の感情を見せたり、
不安から泉を束縛しようとしたりするようになります。

それでも泉はすぐに別れたりせずに、
なんとか話し合って解決することができないかと悩みます。

そのような日が続いている中で、後輩の女子生徒が歩道橋から
転落して意識不明の状態であるという知らせが届きます。

時を同じくして、泉と小野君も別々の道を行くことを決めるのです。

また、葉山先生は奥さんとやり直すことを決め、
それを知った泉は落胆しつつも心のどこかで安堵した気持ちになるのでした。

家族や周囲の人達の願いもむなしく後輩は息を引き取り、
葬儀から1週間ほどたった日の夜、泉は再び葉山先生からの電話を受けます。

それは先生が倒れて入院したという知らせ。

病院に駆けつけた泉は先生の頼みを承諾し、毎日会いに来ると言うと
先生は幼い子供のような無邪気さで喜ぶのでした。

その様子に泉は葉山先生と自身の関係について、
なにも応えてもらえなくてもただ与えるだけでとても満足なのだと実感します。

そして泉は言葉の通り毎日病院に通い、葉山先生のそばに居るのでした。

退院の日、泉は葉山先生に付き添って2人で先生の家に戻り、
その日かぎりの交わりをもちます。

互いに想いのあることが判っていても、もう一緒にはいられません。

泉は葉山先生にどこか遠くで幸せになってと告げます。

翌朝、クリスマスだからと言って葉山先生は父親から
受け継いだアンティークの懐中時計を泉に渡します。

そして、先生の家の最寄り駅で2人は別れ、再び会うことはありませんでした。

愛と知らずに

大学を卒業した泉は学生時代に希望していた映画の配給を行う会社に就職しました。

別れの日の朝、葉山先生からプレゼントされた懐中時計は、
いつもスーツの胸ポケットにあります。

その懐中時計に気づいた年上の同僚に、泉はふと葉山先生との
出来事を話してみようかという気持ちになります。

話し終えた泉に対し、その男性は子ども特有の思い込みではなくて、
子どもだから愛と知らずに愛していたのだと言います。

それからしばらくして泉はその男性と交際をはじめ、
1年後には結婚することが決まります。

新居の下見に出かけたり、相手の家族と一緒に過ごしたりしながら、
泉は一緒に生きていく相手と巡り合えた嬉しさをかみしめていました。

そんなとき、泉はある人に出会います。

同僚と映画の試写会に行った泉は、
その同僚からカメラマンをしている人を紹介されます。

泉の高校時代の話を聞いたそのカメラマンは、
友人が泉の出身高校で教師をしていたことがあると言い出します。

偶然にもそのカメラマンは葉山先生の大学時代の友人だったのです。

そして、泉はある事実を知らされます。

それは、葉山先生がひそかに定期入れに泉と撮った
写真をしのばせているということでした。

その写真は卒業式の日に記念にと撮影したもので、
かつては泉も同じ写真を持ち歩いていました。

一過性の気まぐれなどではなく、確かにそこに愛情があり、
懐かしさや愛おしさそして幸福感に胸がいっぱいになり、
泉は涙をこぼれるのを止められないのでした。

純粋さと狡さ

人は誰もが純粋な部分と狡い部分とを持ち合わせているものだと思います。

この物語では恋愛というものを通してそれをうまく表していると言えるでしょう。

ある場面では泉の葉山先生を想う気持ちのまっすぐさに心打たれたかと思えば、
また別の場面では叶わない想いを振り切ろうと小野君の
告白を受け入れてしまう弱さに狡いと感じてしまうのです。

恋愛小説というと、何かとてつもなくドラマチックな
出来事が起きそうな気がしてしまいます。

しかし、ナラタージュという言葉が示すように物語は社会人となった泉が
学生時代を振り返るという形となっており、淡々と日々が語られていきます。

その淡々とした泉のモノローグだからこそ、
人が人を想うということの尊さや普遍性といったものが
揺るぎないものなのだと考えさせられるのかも知れません。

1度でも誰かを特別に想った経験を持っている人であれば、
登場人物たちの行動のすべてを受け入れることはできなくても、
どこか共感する部分はあるのではないでしょうか。

スポンサードリンク