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涙雨とセレナーデのあらすじネタバレ感想!JKが明治時代にタイムスリップ!

namidaame
女子高生の片桐陽菜(かたぎり ひな)は度々不思議な夢を見ます。

それは雨が降る見知らぬ屋敷の庭先で知らない男の子と話をする夢です。

その日も同じ夢を見た陽菜は目覚ましに叩き起こされ、剣道部の朝練へと向かいます。

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「陽菜また取り忘れてるよ」

剣道着への着替えの最中、同じ剣道部の友達のマーコが首を指差し言います。

「あはは、ヤベー。まだ慣れなくて」

陽菜の首には昔ひいおばあちゃんからもらったネックレスがついていました。

それは本来、陽菜の祖母が預かっていたのですが、
祖母の入院とともに陽菜のもとへと舞い戻ってきたのです。

陽菜はそのペンダントを祖母の病気が早く治るようにという願掛けも兼ねて、
最近は肌身離さず身に付けていました。

朝練が終わり、授業が始まると陽菜はすっかりおねむの様子。

なんとか授業をやり過ごし、休み時間になると
陽菜の憧れの先輩である日吉が声をかけてきます。

すると幸運なことに陽菜は先輩から映画に誘われました。

友人も連れ添うため二人きりのデートではありませんが、陽菜は大いに喜びます。

続く音楽の授業中も日吉のことばかり考えてしまう陽菜。
ふと、外を見てみると雨が降っています。

そのとき、先生がかけたレコードの音とともに、
突然、陽菜の意識が暗転してしまいます。

「雛子様、何をしておいでですか。この様な場所で」

目を開くとそこには見知らぬ青年の顔。
周囲はあのいつも見る夢の屋敷の庭先でした。

(へんな夢。よくわかんないけどむこうはこっちを知ってる設定?)

いつもの夢と少し違う感じに戸惑う陽菜ですが、
とりあえず、その青年のあとをついていきます。

言われた通りに着替えを済ませると「家まで送る」と青年は言います。
青年に促された先にはなぜか大きな馬車が。

そして、走り出した馬車の中から見た街並みはまるで明治時代のような
歴史を感じさせる佇まいをしています。

ここまでリアルな風景が再現されていることに陽菜は違和感を覚えます。
ほどなくして、目的地である屋敷に着き、青年は玄関先まで陽菜を送り届けます。

別れ際、青年は本郷孝章(ほんごう たかあき)と名乗りました。

玄関の扉を開けば夢から醒めるはずだと思う陽菜。

しかし、扉を開けるとそこにはこれまた現代には似つかわしくない
着物を着た女性たちがたくさん並んで陽菜のことを待ち受けていました。

それから自室へと案内される道すがら、陽菜はとうとう思い至ります。

(この世界が夢じゃなかったとしたら?)

絶望的な気分に襲われ、頭を抱える陽菜。

とりあえず自室へ入り、ベッドに倒れ込むとなにやら人の感触が。

「何するのよいきなり……」

ベッドの中には陽菜と同じ顔をした雛子が眠っていたのです。

驚いて顔を見合わせる二人。

ともかく、陽菜は状況を把握しようと今日がいつなのかを雛子に聞きます。

「今日は明治40年の5月8日に決まってますわ」

それを聞いて、本当にこれは夢ではないのだと陽菜は呆然とします。

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しかし、雛子とはすぐに打ち解けることができました。

何故かこちらの時代にも持ってこられたお弁当を陽菜が食べ始めると
その色鮮やかな容器や食器に雛子は目を輝かせます。

雛子は陽菜を大変気に入り、まるで姉妹のように仲良くなりました。

ですが、その後眠りにつき、一晩経っても
陽菜は元の時代に帰れる気配がありません。

仕方なく陽菜は屋敷に残ることにします。

雛子は喜び、陽菜を自分と同じ装いにし、
入れ替わって屋敷の人間を騙せるかどうかを試そうとします。

すると、女中たちが部屋に現れ、陽菜は咄嗟にベッドの下へと身を隠します。

話によると今日は雛子の見合いの席が開かれるとのこと。

陽菜は部屋で待機して、雛子の帰りを待つことになります。

窓越しに雛子と連れ添って歩くお見合い相手の顔をうかがう陽菜。

その相手とは昨日、陽菜をここまで送り届けてくれた孝章でした。

とはいえ、雛子が外にいる以上、陽菜はここから動くことができません。

ベッドに横たわりぼーっと時間を潰す陽菜。

ふと首筋に手を這わすと、あるはずの感触がありません。

「ウソ!?」

祖母から預かっているネックレスがどこにも見当たらないのです。

そこで思い当たるのは孝章と初めて出会ったときのこと。

孝章が何か知ってるかもしれないと思い、見合いのあとで
雛子と入れ替わり、直接聞くことにします。

「こないだどこかで私のネックレス見ませんでした?」

思い当たる節があったようで懐に手を入れる孝章。

しかし、一瞬考えたあと、彼は言います。

「首飾りなど、僕は知らない」

それでも諦めきれない陽菜は本郷邸へ連れて行ってもらえないか頼みます。

孝章は戸惑いつつもそれを受け入れ、陽菜は本郷邸に招かれることに。

雛子と許嫁の関係である孝章と陽菜との不思議な関係が幕を開けます。

今後の気になる展開

本郷邸へと招かれ、孝章と言葉を交わす陽菜。

しかし、どうやら雛子との関係はあまり良くないらしく、不穏な空気に。

実は雛子には他に想い人がいて、孝章との縁談を望んでいなかったのです。

ですが、孝章は雛子のことを昔から慕っていると告白します。

雛子と勘違いされている陽菜は孝章に対しどのような対応をするのでしょうか。

「涙雨とセレナーデ」はKissで連載中のタイムスリップ・ロマンスです。

この作品の魅力は明治時代の趣きや情緒をキャラクターの装いや言葉遣い、
さらには街や屋敷の風景を通して如実に表しているところです。

中でも雛子と孝章の言葉遣いは現代からすれば堅苦しくてしょうがないのですが、
その風情がなんとも二人を色っぽく見せていて、未成年とは思えない佇まいです。

そこに今時の若者である陽菜が飛び込むため、両者のギャップが
さらに際立つのが見ていて面白くもあり、美しくもあります。

その言葉遣いというのは明治時代の特色でもあるのでしょうが、
作者である河内遙さんの流麗な台詞回しもまた一役買っているのでしょう。

絵の美しさもさることながら言葉の美しさにも触れることのできる、
ロマンチックなオススメ恋愛漫画です。

展開も謎めいていて続きが非常に気になる作品です。

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