映画・漫画のある生活ムビコミ

映画の感想や漫画の考察を書いています。

泣ける映画のおすすめランキング感動必至の60選【全作レンタル可】

namida

特に決まった周期があるというわけではないのですが、
たまにふと涙を流したくなる時があります。

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思いっきり涙を流した後の爽快感にはなんとも言えない
スッキリ感がありますが、一説によると泣くことは
笑うことよりもずっとストレス解消に効果的なのだとか。

今回ご紹介するおすすめの映画はあらゆるジャンルの中で、
とりわけ感動作品のみに絞ったラインナップとなっています。

(邦画・洋画別にランキング形式でご紹介しています。)

ここ数年、涙なんて流していないという方はもちろん、
純粋に良い映画が観たいという方の参考になれば幸いです。

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邦画編

第30位  休暇

自らの犯罪で死刑囚となり、その執行を待つだけの
青年と刑務官たちの数日間の物語。

死刑の場に立ち会うというだけでも憂鬱な話ですが、
刑務官の彼らは死刑を補助しなくてはなりません。

新米刑務官は何となくお気楽な感じですが、ベテラン達の
やや屈折した姿が印象的で空虚感たっぷりの演技が秀逸です。

その中の一人、平井(小林薫)は結婚式と新婚旅行を控えています。

彼は葛藤ののち旅行のための休暇を取るため、
誰もが嫌がる死刑囚の支え役に志願します。

一方、350号と呼ばれる死刑囚・金田(西島秀俊)はいつか訪れる
「その日」におびえつつ単調な生活を送っています。

死と隣り合わせの男を演じる西島秀俊の静かで
凄みのある演技もまた素晴らしいです。

やがて運命の日がやって来て二人の人生が交錯し
一人は無となり一人は新たな人生を歩み始めます。

このような作品に出会うことはなかなか無いので、
じっくりとその余韻に浸りたい映画です。

第29位  ひゃくはち

華やかな高校野球の応援スタンド。

部員数の多い強豪・京浜高校ではベンチ枠の20人から
外れた部員達が力一杯声援を送っています。

その補欠部員の中の二人、雅人(斎藤嘉樹)とノブ(中村蒼)は
高校生活最後の大会でベンチ入り(レギュラーではなく)を狙い
あの手この手で監督にアピールを行います。

等身大の高校球児たちの舞台裏を描いているこの作品は実に共感できます。

彼らはタ◯コは吸うわ、合コン・夜遊びはするわ、
果てはライバルの脱落さえ願う煩悩の塊りです。

どうやっても甲子園のスターにはなれない彼らですが、それなりに
野球への熱い思いがじんわり伝わってきて不思議にも胸を打つ展開に。

ある意味、真実の高校野球が見たいならこの映画は必見といえるかも。

笑いも多いですがプレーシーンの臨場感はリアルで、
役者の皆さんには思わず拍手を贈りたくなります。

第28位  ココニイルコト

仕事に恋に日々多忙ながらも人生急上昇中の折に、
もしその二つともいきなり壁にぶちあたってしまったとしたら…

上司との不倫が原因で東京本社から大阪支社へ飛ばされてしまった
売り出し中のコピーライター・相葉志乃(真中瞳)は花形である
クリエイティブ部から未経験の営業に配属されます。

プライドも恋も失くしてしまった彼女がまるで異世界のような
大阪で翻弄される様子が可笑しくも共感を呼びます。

志乃と時を同じく営業に配属された前野悦郎(堺雅人)は
なぜかそんな彼女に色々と世話を焼きます。

「ま、ええんとちゃいますか」が口癖で志乃は連れ回されるうちに、
少しづつ元気を取り戻していくことに。

自分が今いる場所に不満を感じているとしても、ちょっと周りを見渡すと
実はそこそこ幸せなことに気付いていないだけかも知れない…

そのような事を感じさせられる作品です。

第27位  そのときは彼によろしく

アクアプランツ(水草)の水槽の美しい緑が、
全編にちりばめられているのがとても印象的。

さらに主役三人が子供の頃よく遊んだ秘密基地(廃バス)がある
森とオーバーラップさせる演出も素晴らしいと思います。

ストーリーの要所で雪が舞い降りたり映像センスはかなりの出来栄え。

花梨役の長澤まさみは「世界の中心で、愛をさけぶ」で白血病の少女を演じましたが、
今回は“眠ったら夢に捕らわれて二度と目覚めない”という奇病の少女を演じています。

智史(山田孝之)との偶然の出会いで二人は幸せな時間を過ごすのですが、
抗睡眠薬の効きは次第に悪くなっていきます…

眠れる森の美女さながら、花梨を目覚めさせるのは一体誰なのか?

ベタな恋愛映画かもしれませんが、これこそファンの求める王道の展開だと思います。

第26位  あん

重いテーマを扱った作品はちょっと敬遠してしまう
という方もいるのではないでしょうか。

映画の良し悪しとは別に見終わった後に考えさせられる
という作業は時としてつらいもの。

でも一度ぜひ見ていただきたいのがこの作品です。

タイトルの「あん」とはどら焼きの中の「あんこ」のこと。

公園にある小さなどら焼き屋の雇われ店長・千太郎(永瀬正敏)は、
日々単調にどら焼きを作るだけの生活を送っています。

ある日、バイト募集の張り紙を見て手の不自由な老婆・徳江(樹木稀林)が訪れます。

千太郎は一度は追い返すのですが、徳江が持参した
あんを舐めてそのおいしさに絶句します…

本作は「らい病」を扱った映画。

徳江という老女のミステリアスな存在・謎の行動を通して少しずつ
物語の核心に近づく演出は、ひょっとすると“甘いわな”なのかも知れません。

でもそれを知ることで誰かの心に大切な何かが芽生える
きっかけとなる映画かな、と思うのです。

第25位  スマイル 聖夜の奇跡

少年アイスホッケーの弱小チーム・スマイラーズのやる気のない子供たちと
彼らを勝たせたら結婚を許してもらえる元・タップダンサーの男の奇跡のような物語。

ただし、これが普通の感動作と思ったら大間違いです。

陣内孝則監督のあの暑苦しいハイテンションぶりと一風変わった感性が
そのまま作品に反映されているので、最初はどうか我慢してご覧ください。

実は中盤以降、このクセの強さが病みつきになってしまうのです。

ホッケー少年とフィギュアスケートの少女のきゅんとする恋愛を軸に、
チームが少しづつ成長していく展開が楽しく、子役たちは揃って
実際のホッケー選手なのでプレーシーンも迫力満点です。

そしてホッケー経験ゼロの新米監督に扮する森山未來さんは演技というか、
試合中にひたすらタップを踏み続ける姿がおかしいを通り越してとてもシュールです。

見た人だけが得をする元気度200%の作品です。

第24位  メゾン・ド・ヒミコ

タイトルの「メゾン・ド・ヒミコ」とは、同性愛者たちの老人ホームの名前です。

そしてそこは一般世間からはじき出された人たちの終のすみかでもあるのです。

借金苦に悩むOL・沙織(柴咲コウ)は見知らぬ男・春彦(オダギリジョー)に
高給のバイトとして、このホームの手伝いに誘われます。

ところがやって来てみるとそこには、自分を捨てた
ゲ◯の父親・卑弥呼(田中泯)がいたのです…

父を許せず、最初は他の入居者たちにもつらく当たる沙織。

しかし、そこに住むルビィや山崎らとの交流の中で次第に心が解きほぐれていきます。
私たちは沙織と一緒に、この不思議な“愛のカタチ”に近づくことになります。

シリアスな展開ばかりでなく、クラブでのダンスシーンをはじめ、楽しみどころも多彩。
オダギリジョーのカッコ良さがハンパないところも本作の魅力です。

第23位  ディア・ドクター

鶴瓶師匠主演と聞いてほのぼのとした展開を予想していたのですが、
これが結構社会問題を突いた内容だと気付き驚きを覚えました。

過疎化の進む田舎においては常駐の医師がいるかいないかは重要な問題です。

この映画では架空の村のちゃんとした医療機器もない診療所で
地域の老人・子供の治療にあたる医師たちを描いています。

研修医としてやってきた啓介(瑛太)は村人から信頼の厚い医師・
伊野(笑福亭鶴瓶)の地域医療へ取り組む姿勢に次第に共感していく。

しかし伊野はある重大な“うそ”をついていたのです。この“うそ”をあなたならどう見るか。

鶴瓶師匠の演技はこの作品全体の雰囲気を見事に表現していて流石の一言。

八千草薫、余貴美子といった女優陣も素晴らしいのですが、
ちょい役と思われた香川照之の怪しい薬の卸屋も忘れられないです。

そして、ラストの展開には思わず微笑んでしまいました。

第22位  きみにしか聞こえない

成海璃子ファン待望の恋愛映画がこちら。

いまどき、これほどしっかりと清純派路線を歩む女優さんは少ないでしょう。

そんな彼女にとって、この作品はぴったりの遠距離純愛ものとなっています。

リョウ(成海)は幼い頃のトラウマから他人と
うまく接することが出来ずクラスの中で浮いた存在。

おまけに携帯電話さえ持っていないので、常に孤独感を味わっています。

ある日、拾ったおもちゃの携帯。

かわいいと持ち帰るリョウには思わずツッコミを入れたくなるのですが、
それすらも許したくなる雰囲気が彼女にはあります。

携帯を持ち帰った後、リョウはシンヤ(小出恵介)という
見知らぬ男性の声が聞こえるようになります。

少しずつお互いを理解していき会いたいと思うようになる二人ですが、
思わぬ出来事が待ち構えているのです。

ラストにはある仕掛けが用意されていて感動で胸が熱くなるはず。

「時をかける少女」のようなファンタジックな作品がお好きな方におすすめです。

第21位  孤高のメス

医療をテーマにした邦画が数ある中、「医師とはこうあるべき」という
ストレートなメッセージを前面に出した実に潔い作品です。

物語は地方の市民病院に勤める看護師・中村浪子(夏川結衣)が亡くなり、
息子である新米医師の弘平(成宮寛貴)が浪子の日記を
読み進めることで展開していきます。

そこに書かれていたのは、病院内の医療とは思えないひどい実態や、
そのことから看護師としての誇りさえ無くしていく浪子の心情でした。

ところがある日、当麻鉄彦(堤真一)という凄腕の外科医が
赴任してきたことで、病院内に大きな変化が訪れるのです。

堤真一演じる誠実な医師・当麻もいいのですが、彼へ尊敬の念が、
ほのかな恋心へと変わっていく浪子を演じた夏川結衣がかわいい。

脳死肝移植や地域医療など社会性のあるテーマを含みつつ
ラストでは心地よい感動が伝わります。

第20位  Laundry

頭のけがのせいで脳に障害のある青年テル(窪塚洋介)

彼はおばあさんのコインランドリーでいつも洗濯物泥棒を見張っています。

そこにはいろいろな悩みを抱えた人々が洗濯物を持って通っているのでした。

お気に入りの椅子に座り、テルはみんなの愚痴や悩みを聞いて一日を過ごします。

テルが出会う様々な個性のひとびと。

恋に失望し、そのショックから万引きを繰り返し、
自殺を思い立つ女性・水絵(小雪)

「俺はやさしい男じゃないからな」と言いつつ、
テルと水絵を見守る風変わりな男・サリー(内藤剛志)

みんななぜかテルに惹かれ、彼に心を許すのです。

テルは人に何かをしてやれるわけではありません。
むしろ誰かの手助けがなければ生きていけない。

けれど、テルの純粋さに触れた人々は皆ほんの少し
幸せな気持ちを受け取っているのです。

まるで汚れた服が綺麗に洗われたように。

テル役の窪塚洋介の演技はお見事の一言であります。

第19位  ビリギャル

ベストセラーになった実話を有村架純主演で映画化した本作。

高二の時に小学四年生程度の学力しかなかったさやかが、
ひとりの塾講師との出会いによって慶應大学に現役で
合格してしまうというウソのような本当の物語です。

有村架純の、へこたれない天真爛漫なさやか役はまさにぴったり。

さらに変わった指導方法で彼女を引っ張っていく塾講師の
坪田を演じた伊藤淳史や、ずっと娘を信じ見守ってゆく母、
ああちゃん役の吉田羊など見事にこの映画を輝かせています。

忘れてならないのは、弟ばかりに熱心でさやかと
対立する父(田中哲司)とのエピソード。

さやかの頑張りが、崩れかけた家族の関係をも修復していく過程は、
実はこの映画の最も伝えたい部分なのではないでしょうか。

ただのダメ人間のサクセス・ストーリーではなく、
家族の良さを再認識させられるハッピーな作品。

第18位  ツレがうつになりまして。

世の中、一寸先は何があるか分からない。

ツレの髙崎幹夫(堺雅人)はクレーム対応の仕事に追われ、
ある日、うつ病を発症します。

よく知られた病名ですが、その割にうつ病の大変さを
理解している人は自分も含めて少ないように感じます。

実際、うつと診断された人に知らずに頑張ってと
声がけしたところ注意されたことがあります。

それくらい精神的にデリケートな病気なんですよね。

ツレのことをきっかけに嫁の晴子(宮﨑あおい)は
頑張らないことを心に誓います。

ツレと二人、この病に向き合っていく姿は時に笑いを誘いつつ、
ほのぼのとした感動を与えてくれます。

堺雅人はいつものあの笑顔から一転、全く別人のような表情を見せてくれますし、
宮﨑あおいは冒頭の寝起きシーンがすごくかわいいです。

二人のファンでなくても一見の価値ありです。

第17位  今度は愛妻家

「愛妻家」なんて言われると、男は気恥ずかしくなるものですが、
本作はそんな方でも「今日からオレは愛妻家になる!」と思ってしまう映画です。

まず旦那である北見俊介(豊川悦司)のダメ亭主ぶりが
まるで自分を見ているようで情けない…

名カメラマンの過去を持つものの今はろくに仕事もせず、
だらけた日々を送っており、妻のさくら(薬師丸ひろ子)がいない間に
女優志望の蘭子(水川あさみ)に手を出す女好きでもあります。

ですが、さくらはそんな俊介を甲斐甲斐しいほどに
世話を焼くなんとも可愛い奥さんなのです。

もうこの辺で、大概の男性は下を向くしかありませんよね。

そんな良き妻・さくらも身勝手な俊介にとうとう愛想を尽かし出ていくことに。

「離婚の記念に写真を撮ってよ」というさくらに俊介は戸惑いを隠せません…

大人の切なさが止まらない作品。

第16位  抱きしめたい -真実の物語-

「好き」という言葉だけでは乗り越えられない「壁」があります。

これは交通事故で車椅子生活を余儀なくされ、さらに記憶障害という
後遺症を持ちながら明るく生きる女性・つかさ(北川景子)と偶然の出会いから
恋におちたタクシー運転手・雅己(錦戸亮)の実話を元に描かれた感動のストーリー。

北海道網走市の美しい風景をバックに障がい者への偏見や、
健常者中心の社会で生きる難しさが丁寧に描かれています。

結婚・妊娠・出産と人生の喜びを誰よりも強く感じつつ、
愛を貫く二人に訪れる最後の試練…

北川景子の動きの少ない中での感情表現やリハビリシーンにおける
演技にはただただ圧倒させられます。

エンドロール後には映画のモデルとなった二人の映像が
映し出されるのですが、止めどなく涙が溢れ出てきます。

第15位  岳 -ガク-

冬山を舞台にした山岳救助の物語なのですが、島崎三歩役・小栗旬の
明るいキャラクターと新米救助隊員・椎名久美(長澤まさみ)の
成長も描かれておりどこか青春っぽい印象も感じました。

久美の配属初日、あいさつも済まぬうちに救助の要請が入ります。

一刻を争う状況のなか、ヘリよりも早く現場に駆け付けた男、
それが山岳救助ボランティアの三歩。

スーパーヒーロー的に描かれる三歩ですが、彼を持ってしても
救助できず命を落とした遭難者もいる。

その亡骸にも「よく頑張った」と暖かい声をかける三歩。

久美は山を甘く見る遭難者に対しても優しく接する三歩を理解できずにいます。

長澤まさみ演じる久美は三歩がいかに魅力的な変わり者であるかを強調する
損な役回りなのですが、男くさい雰囲気の中、かわいさも際立っています。

冬山ロケの美しさと厳しさがスケールの大きな感動を伝える一作。

第14位  涙そうそう

今さら触れるまでもありませんが、有名な曲をモチーフに描かれた作品。

作詞の森山良子さんが、若くして亡くなられた兄への
思いを綴った内容をそのままに兄・洋太郎(妻夫木聡)と
妹・カオル(長澤まさみ)の兄妹愛が描かれています。

舞台となるのは沖縄。

離れて暮らしていたカオルは高校入学のため、
本島に住む洋太郎と久しぶりに再会します。

洋太郎は恋人の恵子(麻生久美子)を紹介するのですが、
カオルは少し微妙な感情を滲ませます。

洋太郎とカオルの間に血の繋がりはなく、カオルの心に
擬似恋愛的なせつなさが生まれたのでしょう。

洋太郎が人の良さから騙され、借金を背負いながら頑張る姿に、
兄を慕うカオルはじっとしていられません。

何とか兄の役に立とうとしますが、洋太郎は突き放し二人は別々に暮らすことに…

クライマックスでは「何で?」と思ってしまうストーリー展開に思わず涙がこぼれます。

第13位  ツナグ

もし、亡くなった人にもう一度だけ会うことができるとしたら。

そんな願いを叶えてくれるのが本作に登場する「ツナグ」という能力者。

この映画は、代々「ツナグ」を継承してきた家系の現継承者・アイ子(樹木希林)が、
孫である高校生・歩美(松坂桃李)にその力を教え伝える形で描かれます。

主に三人のエピソードが映し出されるのですが、
死者が自分の運命を受け入れている様子なのに対し生きている方が
逆に思いを強くしている光景に思わず大きく頷かされました。

特に二つめのエピソード、歩美の同級生・嵐(橋本愛)が会いたいと告げたのは、
自分が殺してしまったかもしれない友人の御園(大野いと)

自分の殺意を御園が知っていて、「誰かに話したのか?」
と怖れおののく嵐に対し御園はあの日の出来事を告げる…

一度きりの再会がもたらす生きる切なさは心を揺さぶります。

第12位  東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

リリー・フランキーの自伝的小説が映画化された作品。

「ボク(オダギリジョー)」の幼年期から大人になるまでの
「オカン(樹木希林)」との思い出が、ほろ苦く温かい作品です。

この映画は一言でいえば、ダメな父親(小林薫)のいる、
しっかり者の母親と甘えん坊の一人息子との物語に他なりません。

どこにでもありそうなありふれた話だからこそ見る側からすれば、
これはボクのことなんだ、と感情移入してしまうのでしょう。

頑張って働いてボクを大学まで行かせてくれたオカン。

身体を壊しているのにいつも明るかったオカン。

そんなオカンを親孝行のつもりで東京に呼んだボク。

時々、別れたオトンも自由にオカンとボクに関わって小さな幸せも感じる。

しかしオカンの癌が再発してしまうのです…

東京タワーの存在が涙を生きる希望に変えてくれる、そんな一作です。

第11位  阪急電車  片道15分の奇跡

阪急電鉄・今津線が舞台の有川浩原作の映画。

人と人との繋がりが薄い昨今なだけに、
こんな出来事があれば素敵だろうなと感じました。

片道15分程度で終わってしまうこの沿線に、
様々な悩みを抱えた人が登場します。

同僚に婚約者を取られたOL・翔子(中谷美紀)

恋人のDVに悩む女子大生・ミサ(戸田恵梨香)

息子夫婦とぎくしゃくした関係の老婦人・時江(宮本信子)

まるで関係のない三人ですが、阪急電車を利用している点では接点があります。

現実には同じ車両に乗っているからといってドラマチックな展開は
そうそうありませんが、あの「電車男」のような例もあります。

悩んでばかりいないで、思い切って外に出かけたくなる作品。

第10位  半落ち

「命」とは何か。

「命」の重さがテーマなだけに、この作品への
監督やスタッフの思いが熱く伝わってきます。

俳優陣も主演の寺尾聰をはじめ、柴田恭平、國村隼、鶴田真由、
原田美枝子、伊原剛志などなど豪華なキャストが登場人物
一人ひとりの心情を余すところ無く演じきっています。

大辞林で「嘱託◯人」という言葉をめくると、
本人から自分を◯してくれと頼まれて◯すことと書かれています。

もちろん犯罪であることに変わりはないのですが、
彼の場合は言葉の意味以上に重い理由があるのです。

元警部・梶(寺尾聰)は、アルツハイマー病に冒された
妻(原田美枝子)を手に掛けたと出頭。

しかし、梶は出頭するまでの空白の2日間のことを、一切語ろとしないのです。

半落ち状態の事件の謎を追って、警察・検察・弁護人・新聞記者が火花を散らす。

命の尊厳を裁けるのは一体誰なのか?佐々部清監督、渾身の問題作。

第9位  明日の記憶

主演の渡辺謙が原作に惚れこみ映画化までこぎ着けたとあって、
想像以上に感銘を受けた作品。

中堅広告代理店の敏腕営業部長・佐伯(渡辺)が、
徐々に若年性アルツハイマー病に侵されていく過程は
実に丁寧に表現されていて見ていてこわさを覚えます。

特に医師(及川光博)からアルツハイマーの診断テストを受けるところは、
見ている側も診断されているようで背中に妙な汗をかいたほど。

少しずつ記憶を失い、自分が崩壊していくことへの驚きと、
それを受け入れられない心情を見事に演じきった渡辺謙の迫真の演技。

脇を固める樋口可南子、香川照之、大滝秀治など
共演した俳優陣の演技も素晴らしかったです。

一番感銘を受けたのは、この映画がどうすれば感動を与えるかではなく、
この病を患った者と介護する者の苦悩を最後まで淡々と見せている点です。

だからこそ心に残る作品になったのでしょう。

第8位  ホットロード

原作は80年代に絶大な人気を博した少女マンガ。

現代風な雰囲気の映像ですが、スマホやギャル語などは全く登場しません。

ケンメリのスカGや長めのスカート、タクティクスなどの
アイテムを随所に見せることで原作の時代背景を感じさせます。

ヒロイン役の能年玲奈は、普段のイメージを払拭し、悩みを抱え
不良の道に入っていく少女・和希を体当たりで演じています。

特に生意気なセリフをスラッと言い放つ演技に彼女の新しい魅力を感じました。

暴走族ナイツのメンバー・春山(登坂広臣)との出会いは
最悪だったのですが、次第に二人は惹かれ合います。

ですが、ナイツが対抗する漠統との全面抗争がすぐそこに迫っていたのです…

明けきらない空と湘南の海を横目にホンダCBRで疾走する春山と和希の姿は、
何か永遠の少年少女たちのシルエットにも見えてしまう。

10代の傷つきやすい心と命の尊さを三木孝浩監督が美しく描いた作品。

第7位  手紙

東野圭吾原作の同名小説を一部アレンジしたこの映画は、
見終わった後に爽やかな感動に包まれること間違いありません。

主人公は「殺人犯の弟」という立場になってしまった高校生の直貴(山田孝之)

兄・剛志(玉山鉄二)は無期懲役となり牢獄の中へ。

両親を早くに亡くした直貴は誰からも守られず世間の冷たい
仕打ちを一身に受け、身を潜めるように暮らしています…

現実のニュースでは、ほぼ語られない加害者の家族とは
どういうものかが淡々と描かれており、平凡な暮らしが
どれほど幸せなのかを感じさせられます。

周囲の人々の差別と偏見、応援してくれる友人たちの優しさ。
全てのものが重荷となって直貴にのしかかります。

直貴が兄へ送った最後の「手紙」

山田孝之、玉山鉄二の迫真の演技は号泣必至です。

第6位  そして父になる

対照的な二つの家庭、野々宮家と斎木家。

人為的に行われた赤ちゃんの取り違えは六年という歳月を経て、
時限爆弾のように二つの家庭を不幸に巻き込みます。

エリート社員の野々宮良太(福山雅治)は息子の慶太を溺愛するあまり、
しつけや教育に厳しいのですが、一方、小さな電気店を経営する
斎木雄大(リリー・フランキー)は琉晴を自由奔放に育てます。

良太は父の「この先、慶太はどんどん相手の父に似てくる」
という一言で慶太と琉晴の交換を決意。

血は水よりも濃いとよく言いますが、六年間ともに
生活したという事実は一体何だったのか。

親の気持ちも分かるものの、子供の気持ちはどうなるのか。

さまざまな問題が提起され、重苦しさに見ていてつらくなる時があります。

しかしご心配なく、是枝監督は実にやさしい結末を用意しています。

お子さんを持つ父親はもちろん、この先、父親になる方にもご覧いただきたい作品。

第5位  LIMIT OF LOVE 海猿

映画化としてはシリーズ二作目となる本作は、
最初から最後まで手に汗にぎる迫力シーンの連続。

機動救命士となった仙崎(伊藤英明)と新しいバディの
吉岡(佐藤隆太)が、大型フェリーの座礁により閉じ込められた
二名の要救助者と不可能とも思える脱出劇に挑みます。

事故発生直後は、仙崎らの避難誘導により無事に全員救出かと思われたのですが、
想定外の出来事が重なり、次第に絶体絶命のピンチに陥って行く展開が非常にスリリング。

そのテンポの良さに加えて前作から続く環菜(加藤あい)との
恋の行方も随所に織り交ぜ、もともとの青春ドラマとしての
おもしろさもちゃんと残しています。

主演の伊藤英明はとにかくカッコいいシーンの連続なのですが、
追い詰められた状況下での吉岡とのバカなやりとりで要救助者の
気持ちを和ませる細かい演出が特にカッコ良かったです。

とにかく前作以上の感動で泣けること間違いなしです。

第4位  おくりびと

感動する映画の半分くらいは、多少なりとも人の「死」がテーマにあります。

本作は、そんな「死」というものを深く考えさせてくれる作品。

愛する人の最後は、できるだけ美しく送ってあげたい。

そんな願いを叶えてくれるのが、「納棺師」と呼ばれる人たち。

主人公の大悟(本木雅弘)は、オーケストラのチェロ奏者だったのですが、
失業を余儀なくされ、故郷の山形で「旅のお手伝い」という広告を目にします。

ところが旅行会社と思い、勤めた所は実は葬儀社だったのです。

いつか辞めようと思いつつ社長(山崎努)の助手をする大悟でしたが、
ある葬儀で社長の行う納棺師としての見事な仕事ぶりに目を奪われます。

厳粛なその美しい所作はある意味この映画の醍醐味です。

見送る側の哀しみを喜びに昇華させる「納棺師」という仕事に
大悟が気付いたとき、涙が溢れて止まりません。

第3位  ALWAYS  三丁目の夕日

西岸良平原作の漫画「三丁目の夕日」シリーズの映画化第一弾。

キャラクターの設定などは原作漫画と大きく異なる部分もあるのですが、
それよりも作り込まれた昭和33年の東京の風景や、
その頃の暮らしぶりに懐かしさを覚えた方が少なくないはず。

集団就職・建設中の東京タワー・オート三輪・
お祭り騒ぎだった家庭用テレビの購入…etc

あの頃は今より貧乏だったけれど、限りなく未来に夢があった時代だと思います。

駄菓子屋さんで無駄使いしたことや、往診に来た医者の注射が怖かった、
なんて共感できてしまうところも大ヒットした要因でしょうか。

鈴木オートの社長(堤真一)や茶川先生(吉岡秀隆)をはじめ三丁目の
人々が織り成すご近所のドラマはちょっぴり切なく胸が熱くなります。

第2位  世界の中心で、愛をさけぶ

こんなドラマチックな恋愛はありえない。

でも、自分が多感な高校時代にこんな経験を
してしまったらと考えずにはいられません。

大人になった主人公の朔太郎(大沢たかお)

そして彼の婚約者である律子(柴咲コウ)は、
ある日、見覚えのあるカセットテープを見つけます。

ここから少しづつ明らかになる朔太郎の高校時代の
恋人・亜紀(長澤まさみ)との悲しい恋の結末。

でもそれと律子とのつながりは何?という導入部の展開が素晴らしいです。

故郷に帰った律子が見つけたのは、亜紀が「生きていた証」として写した写真。

全てを理解した律子がカセットを朔太郎に渡し、
そして亜紀の最後の言葉が流れる。

未来へ一歩踏み出すために、亜紀との果たせなかった
約束の地・ウルルへと向かう朔太郎と律子。

ラストシーンで感動は頂点を迎えます。

第1位  永遠の0

VFXを得意とする山崎貴監督だからこそ、
ここまで完成度の高い作品になったのでしょう。

第二次大戦中の主要兵器のディテールから背景にいたるまでの細かいこだわり。

さらに空中戦の迫力は今までの日本映画では見たことが無いほどのハイレベルです。

もちろんドラマ部分の構成もお見事でオープニングでは米空母めがけ
ゼロ戦が突っ込み、一転して場面は現在の平和な日本に移り変わります。

慶子(吹石一恵)と健太郎(三浦春馬)の祖父・
宮部久蔵(岡田准一)の足跡をたどる過程。

ゼロ戦の名パイロットと言われながらも、なぜ臆病者の札がついてまわるのか。

生きることを望みながら、なぜ彼は「特攻」を選んだのか。

この謎を解き明かしていく流れが、鑑賞者を飽きさせません。

クライマックス、ゼロ戦「21型」で出撃した宮部の運命は…!?

ここからオープニングへとつながり、ラストまで盛り上がりが
途切れない映画の素晴らしさが詰まった力作。

洋画編

第30位  ポストマン

流れ者の男が郵便集配人の服や帽子・鞄を手に入れるのですが、
鞄の中には世界がまだ平和だった15年前の手紙が幾つも残されていました。

手紙には様々な人々の色々な思いが込められています。
生き残った者には家族や友人たちの生死が気掛かりです。

彼は空腹を満たすために身分を偽り拾った手紙を利用します。
そんな彼の思惑を見破る人物もいます。

人々に希望というキャンディを配って歩いている、
儚い夢や幻想を与えて人々を失望させるなと彼を責めます。

でも、世界や社会・秩序が崩壊し恐怖が支配する世界に生き残り、
絶望の中で人々が求めるものは希望です。

再生を目指す新世界の息吹です。それで人は明日を信じて生きていけます。

未来に希望がなければ生きていけないのです。
彼が届けた手紙には希望という目に見えないスタンプが押されていたのです。

それで人々が動き始めます。

一人では弱い人間が、希望という旗のもとに集まり
邪悪な組織に立ち向かう勇気を呼び戻します。

夢が現実となり希望の実現へと一歩ずつ近づいていくのです。

第29位  アトランティスのこころ

不思議な能力を持った老人と幼くして父親を亡くした少年の
ひと夏の触れ合いを描いた作品。

怪演で知られるアンソニー・ホプキンスがこの老人役を演じているのですが、
とても紳士的で優しさに溢れているのが印象的。

古代ギリシアの哲学者プラトンが書き残した謎の大陸アトランティス。
それは子供の頃に思い描く幻の国でもあります。

少年は50歳を過ぎ写真家になっていました。

幼い頃に幻の国で育んだ心は大人になってから求めるユートピアとは異なります。

切なくなるほどに甘酸っぱく戻りたくて身悶えするほどの記憶を呼び起こすのです。

しかし記憶に残る故郷が今も変わらず残っていると信じるのは幻想です。

大人になった目に映る故郷は味気ない現実で幻の国はどこかに消えてしまいました。

でも、あの時の出会いが蘇ります。
子供の頃に道を教え導いてくれる人物に出会えたら幸せです。

少年にとって、その出会いは心の目を開き、
道を誤らずに未来へと向かわせてくれたのです。

第28位  シャイン

シャイン(Shine)とは、光や輝き。

幼くして音楽の才能を開花させ輝かしい栄光への道筋を掴んだピアニスト、
その道を築き導いてくれたのは実の父親でした。

しかし父にはユダヤ人として弾圧され家族を失った過去があります。

息子の成長と成功は独立を意味し、ようやく幸せな家庭や家族を再建した
父にとって許しがたい裏切りで反逆で離反で、そして恐怖なのです。

ピアニストとしての成功へと導いた父が息子の成長を止めます。
それは元来気弱で繊細な主人公の精神を蝕むことになるのです。

医者はピアノを弾くことを禁じ人々は彼の奇行に眉を寄せます。

しかし彼に降り注ぐ光は輝き続けます。
誰も彼の音楽の才能や衝動を押さえ付けることは出来ません。

彼はピアニストとして新たな活躍の場を見い出し、
拍手や歓声・喝采のステージに戻ります。

ピアノが頑強だった父との再会、有るがままの自分を受け入れて認めて、
支えてくれる人生の伴侶を得ることへ導いてくれるのです。

第27位  あなたに降る夢

宝くじが当たり大金が手に入ると、それまでの
お金の苦労は吹き飛んで何でも買えて贅沢し放題。

これは日々の暮らしや生活に追われる平凡な人間が思い描く普通の夢です。

そして人は強欲です。

大金を得たら独り占めして見知らぬ他人へ分け与えるなんて考えられない、
その思いは通常の価値観であり判断です。

警察官を天職と考える正義感溢れる主人公は初めて出会った
ウエイトレスに渡す小銭のチップがなく買ったばかりの
宝くじが当選したら折半にすると約束します。

それが400万ドルの高額当選になり女房は渡すなと当然言います。
彼も当然悩みます。大金が人を変えます。

隠されていた本性を曝け出します。慎ましい人生の生き方も破壊します。

しかし彼は正直でした。自分を裏切ることが出来ない人間です。

お金を目的とはせず、それよりも大事な物があることを知る人です。

お金なんかどうでもいい、君さえいれば何もいらない。
そう言い切れる人間もいます。

それは決して特別な出会いや価値観ではなく多くの人々が
共感する望みであり夢なのです。

第26位  心の旅

豊かな物資に囲まれた贅沢な暮らし、地位や名誉や金銭を求めるのが
人生の目的で大切な生き方だと信じて疑わない主人公。

人生には他にも大切なモノがあることを忘れてしまい他人を虐げ利用し、
自分の行いで人が受けるであろう痛みを感じることもありません。

自分はどこか、何かに流されて暮している。

でも、何も不自由は感じない、選ばれた者に与えられた豊かな人生。

そんな主人公を一発の銃弾が襲い、彼が築いてきた豪腕弁護士としての
栄光や豊かな生活、傲慢な生き様を打ち砕きます。

リセットされた新たな人生が突き付けられた主人公は
人生にとって大切なモノは何かと自問します。

人生には試練とテストが繰り返され努力は成果として報われる。
彼はリハビリや過去の清算という試練を受け入れ諦めません。

その中から自分が正しいと信じることを成し人生の新たな目的を得るのです。

第25位  マジェスティック

どのような受難に遭おうとも人は威厳ある態度を保ち、
威風堂々と己の生き様を貫き通したいと考えます。

しかし自身に恥じない荘厳な生き方を守ることはとても困難なことです。

銀幕を彩る憧れのスターたち、夢や理想や希望、生きる活力を与えてくれる
映画の街ハリウッドにかつて暗黒の時代がありました。

思想信条の差別で監督や脚本家たちが議会から招集を受け、
有罪判決を受けるなどして弾圧されたのです。

彼らは映画の世界から追放され、職や名誉や表現の自由を失いました。

主人公の脚本家も絶望から運転事故を起こし、
記憶を失って小さな町に流れ着きます。

その町は多くの若者たちを戦争で亡くした傷付いた
人々が暮す傷付いた町だったのです。

記憶を失い迷い込んだ彼に戦死した若者が戻って来たと
住人は夢や希望を取り戻します。

しかし、その不幸な偶然と土壌に芽吹いた嘘はやがて大きな失望へと変わります。

でも物言わぬ戦死した若者たちの思いが主人公によって引き継がれ語られるのです。

第24位  34丁目の奇跡

サンタクロースを信じる人は幸せです。
人の善意を信じることが出来る人だからです。

人から物を差し出され、それを自分の物にすることが喜びの本質ではありません。

そして物を与えることが、相手の幸せに直接繋がることでもないのです。

物を差し出したその手が暖かく、そこに心が触れ合う喜び、
人の優しさを感じ取れるのが幸せなのです。

サンタクロースは実在せず、センチメンタルの象徴でクリスマスに
現れる時代錯誤の赤い服をきたデブな年寄りと思う人は不幸です。

おとぎ話を信じたら不幸になる、真実が世の中で一番大切だ
という人は絶望に囚われて未来を築けない人です。

人の心には欲望や憎しみが渦巻いていて、
それに負けぬようサンタは希望を与えているのです。

事実や真実しか信じられないとしたら、
人生は疑いだらけの侘しい物になってしまいます。

笑顔を引き出す嘘か涙を流させる事実か人々に与え尽くして、
もう与える物がなくなったとしても、サンタはこの映画の
主人公のように夢を与え続ける存在なのです。

第23位  オーロラの彼方へ

父の存在は偉大です。

子がどんなに成功しても父を超えることは出来ません。
父が与えたモノ全てを返すことは出来ないのです。

幼い頃に父を亡くした息子は複雑な思いで父が歩んだ人生を紐解きます。
何故死んだのか、何故側にいて自分の成長を見守ってくれなかったのか。

自信を無くして淋しい時、悲しい時、生きて行くことが辛くなった時に、
どうして慰めたり叱ったり励ましたりしてくれなかったのか。

人生に立ち向かう活力や勇気や指針を与えて欲しかった。
ただ生きていて欲しかった。

そんな望みを太陽が叶えてくれました。

巨大なフレアが天空にオーロラを輝かせ、
30年前に死別した父と語る機会を与えてくれました。

タイムパラドックスが起きて父の命を救うことに成功した息子。

でも、それは互いの新たな人生をスタートしたに過ぎません。
投げた小石は小さくとも起こした行動で波紋は大きく広がって行くのです…

第22位  アイランド

近未来を予感させるクローン問題を取り上げたSFアクション。

クローン技術が発達し肉体的に全く同じ人間が生まれたとしても、
そこにあるのは異なる人格を持つ別の人間です。

成長の過程が異なれば性格も違って当然です。
精神や心は同じではなく死は別々に訪れます。

クローン人間とは果たして生み出された本人にとって何なのか?

人格を認めないただのコピーでも生まれてきた理由を彼らは求めます。
「我思う、ゆえに我あり」なのです。

偽物と呼ばれ人間のコピーとして与えられた使命とは何か?

本物の人間が持つ知識や経験は、やがてコピーである
クローン人間との間で同期を繰り返すのかも知れません。

ネット上に置かれたドライブのようにオンラインストレージは
未知の通信手段で同期を繰り返すのかも知れません。

本物であろうがコピーであろうが人として尊く、
人である真価を問われることがあります。

それはどのような危険が待ち受けようと仲間を助けるために
危機に立ち向かうという勇気や態度を現せるかどうかです。

第21位  奇跡のシンフォニー

世界は音に溢れています。

様々な音が交じり合い風の中にも光の中にも
シンフォニーのようにメロディが生まれています。

主人公の少年の中に入ってくる音は雑音も騒音も雨音も
全てが音楽になって彼を包み込むのです。

両親を知らない彼にとって音楽は両親の元へと導くメッセージです。
彼は音楽で両親と繋がっていることを確信しています。

音楽の拡散と流れで僕はここにいるよと、まだ会えぬ両親に呼びかけ続け、
ここにおいでよと音楽が応えてくれます。

彼の両親は彼に命と共に類まれな音楽の才能を与えたのです。

少年は音楽を信じています。音楽は彼の希望でもあるのです。

少年が生み出したシンフォニーに導かれ離れ離れだった
家族が一つになり再会を果たします。

第20位  A.I.

母への思慕は生きとし生ける子、全てに共通する普遍の思いです。

母の愛に包まれ支えられ安心して過ごした温もり、
心の安らぎは生涯忘れられるものではありません。

子が年老いて己の子を育て上げた後でも、ふと思い出して懐かしく
切なくなる母の顔、それは人生の最良の時と重なっています。

この映画の主人公は人工知能(AI)を持った少年型の機械です。

彼は人間の身勝手に翻弄され用済みとなった他のロボットたちと
同じように過酷で悲惨な試練を受けます。

彼は機械ですから感情はありません。感情の模倣だけです。
プログラミングを施された、ただのロボットです。

どのような嫌がらせを受けても泣くことも怒ることもありません。

ただ唯一、母への思いがあります。

母に受け入れてもらうために人間になりたいと旅を続けます。
彼が行き着いた先は自分のルーツです。

人間になる願いは叶わないのですが、母との至福の時が、
その先の未来に待ち受けているのです。

第19位  小説家を見つけたら

人生には幾つかのきっかけがあり、それは人との出会いで生まれます。

大きなチャンスを掴む瞬間を誰かが自分に指し示しても、
それに気付かなければそのチャンスとは二度と巡り合えません。

チャンスもこの人には自分は用無しだと扉を叩くことはありません。

主人公の黒人の青年は16歳。

貧困の下町育ちですが、知識欲旺盛で学業では測り切れない優秀さです。

バスケットでも高い技術を持っており名門校に招かれ、
明るい未来・人生のチャンスが訪れます。

ですが、彼が掴んだのは大人たちの思惑で差し伸べられたチャンスではなく、
頑固な老人との出会いによって得たチャンスでした。

彼が求めていたのは約束された人生ではなく人生とは何かを探す道標。
それを与えてくれたのが年老いた小説家だったのです。

第18位  イルマーレ

時が移ろい住人が変わっても変わらずそこにある、
湖畔に建つガラス張りの家。

その家を建てた男は著名な建築家になりました。

でも、その家はただの住処で彼の家族が暮らす家にはなりませんでした。
父に反発し成長した長男が家を買い戻したところ不思議な出来事が起こります。

それは2年後、この家の住人となる女性つまり未来から手紙が届いたのです。

過去と未来、時の隔たりを超えて手紙のやり取りが始まり、
やがてその文は互いを慕うラブレターになります。

彼はデートを申し込み、彼女は数か月先まで予約が一杯の
イルマーレという人気店を指定します。

彼女は彼との初めてのデートに心躍らせながら店に出向きます。

予約はありました。でも彼は来なかったのです。
彼女は閉店まで好奇の目に晒されて一人で過ごしました。

傷ついた彼女の心は離れてしまいました。

なぜ彼は来なかったのか彼女が真実を知ったのは、
それから2年後だったのです。

第17位  LIFE!/ライフ

人には無限の可能性と無尽蔵の才能があります。

その才能の一つに想像力があり、これを活用することで人生は輝きを増します。

想像は夢を実現させる創造へと繋がり、空想は辛い現実や束縛から離れ、
心を自由に解き放って明日への活力を与えてくれます。

想像を掻き立てる刺激は社会や日常の中に満ち溢れています。

その刺激は映画や音楽、そして一枚の写真でも受けます。

ライフ(Life)はアメリカで発刊された実在の雑誌で、
休刊と復刊を繰り返している写真を中心としたグラフ雑誌です。

この出版社を舞台にネガ管理部で働く一人の想像力豊かな男が主人公です。

彼の空想は果てしなく広がり、どれが現実でどこまでが空想か分からなくなります。

彼が追い求める一枚のネガは休刊が決まった最後の表紙を飾る大切な写真ですが、
それはLIFEに関わった全ての人々の働きや思いを想像させるモノなのです。

第16位  グリーンマイル

死刑囚が収監されている刑務所内E棟には色褪せた
グリーン色のマイル(通路)があります。

鉄格子の中に閉じ込められた彼らは、日々そのグリーンマイルに
目を落としながら強制的に己の人生が閉じられる日を待つのです。

無実の罪を受け入れ、尚も生まれてきたことを詫びる
死刑囚には神が与えた奇跡の力がありました。

人間は皆、歩調や距離は違いますが、自分のグリーンマイルを歩いています。

人は何を求め、何故生きるのか、生きていく意味とは?

死刑囚となり死に直面した人々が問いかけてきます。

第15位  ディープインパクト

ディープインパクトは隕石の衝突を表すだけの言葉ではありません。
世界規模の災害で人々の心に与える衝撃をも表しているのです。

刻一刻と迫る巨大隕石、地球衝突まで一年というタイムリミットの中、
本作では様々な立場の人間が登場します。

母を捨て再婚した父を許せない娘。

老人の経験を否定する傲慢な若者。

生き残りのチャンスを捨て残して来た幼い花嫁の元に戻る少年。

宇宙空間で最後まで懸命に抗う宇宙飛行士。

パニック映画につきものの派手なCGも勿論盛り込まれているのですが、
それぞれの人間関係が織りなすヒューマドラマが見どころです。

話題性は同年公開の「アルマゲドン」に軍配が上がりましたが、
肝心の内容は勝るとも劣りません。

第14位  ビッグ・フィッシュ

人生は楽しいことばかりは続きません。

悲しいこと辛いことに出会った時、その思いにとらわれ泣いて過ごすのか、
明るい未来や自分の力や可能性を信じて笑って過ごすのか。

父は息子に人生の過ごし方を自分の体験談で分かりやすく伝えようとします。

でも息子にとって父が語る大魚を釣り上げた話などは何度も聞かされて退屈です。

成長するに従って父の体験談の中に混じる嘘や誇張、
都合の良い演出も見破るようになります。

自分の家庭を持つようになった息子は父のことを軽蔑しています。
息子はもう父の話の脇役ではなくなっていたのです。

父が生み出した作り話やおとぎ話の根底には人生を先に過ごした
先輩として学んだメッセージが散りばめられていました。

夢のある生き方、個人の幸せ感をどうこう云われることはない。
父が本当に伝えたかったメッセージはそんなことだったのかも知れません。

そのメッセージの真意を受け取り、父との別れを悟った息子は
父が生み出した人生の物語を完結させるのです。

第13位  セント・オブ・ウーマン/夢の香り

男性にとっての女性は憧れや夢の存在です。
女性のSCENT(香り)は男の身も心も焦がします。

情熱を傾ける対象は女性、この思いや願いは老いても不変です。

そして情熱を失った時、人は死を迎える準備が整うのです。

人は誰もが歳を重ね醜くなります。醜さは外観だけではありません。

張りを失った皮膚の弛みや硬くなった角質のように、
心も崩れ頑強になって醜くなるのです。

主人公の一人は年老いた退役軍人で目が不自由なのですが、
若く貧しい苦学生が差し伸べる手を意地悪く振り払います。

嫌われるのを承知の上で悪態をつくのですが、
その後どうしようもない孤独感に襲われるのです。

光を失ったのは眼光だけでなく光明もだからです。
盲目の老人は心の闇の中でも彷徨っているのです。

暗闇は失明していない若者の人生にも襲い掛かります。
卑劣な大人が伝統や権威を盾に若者に究極の二択を迫ります。

暗闇の中でも道を知る盲目の老人が手を差し伸ばして導くことで、
再び彼の老いの中にも新たな情熱が甦るのです。

第12位  アポロ13

人は常に偉業を成し遂げ歴史を築き創り上げて行きます。

人として誰かが何か初めて事を成すその瞬間、
同じ時代に生きて目撃者となることは幸せです。

それはとても素晴らしい人生の喜びの体験なのです。

初期のゲーム機並みのコンピューターを搭載した宇宙船アポロ13号は、
事故で制御不能になり月面着陸を断念せねばならなくなります。

それどころか無事に地球に帰還できるかどうかも危うくなります。

当時最高の知識と経験を有する技術者たちが、宇宙空間と宇宙船に
閉じ込められた仲間たちの命を救うために結集し知恵を出し合います。

3人のクルーに与えられた試練、
そして危機的状況の中で奮闘する管制センターの面々。

人はまたこの時、冒険と偉業を成し遂げるのです。

第11位  キャストアウェイ

航空貨物輸送会社に勤める主人公は時間に追われる人生を送っています。

そんな日々の暮らしを一変させたのが飛行機事故による遭難で、
主人公は無人島に流れ着き孤独なサバイバルが始まるのです。

それは世間から見捨てられし、時が与えた試練。

岸辺には共に漂着した荷物があり彼は最初にそれを拾い集めます。
お客様たちから預かった、それぞれの人生の縮図が詰まった大切な品々だからです。

彼にはこれらを最短で届ける使命があります。

時を忘れることは大罪です。でも婚約者から貰ったばかりの
懐中時計も海水に浸されて時を止め為す術はありません。

彼女の写真も色褪せて行く中、住処の洞窟に時を刻み、
荒波を越えるチャンスを求めて季節風の流れに目を凝らします。

それは彼女との約束があるからです。時とは人との約束のためにあるのです。

でも都会に戻った主人公に再び時は無情な仕打ちをするのです。

第10位  ゴースト/ニューヨークの幻

残された者にとって愛する人の突然の死は容易に受け入れられません。

突然の死を迎えた本人もまた、愛する人の側から離れられない未練が残ります。

主人公は光が導く新たな世界に向かうことが出来ず、
この世を彷徨い愛する人の側にいます。

でも見守ることしか出来ません。

愛する人が自分の死を嘆き悲しんでいるのに手に触れることも、
言葉をかけることも思いを伝えることも出来ないのです。

そしてただ見守る中で自分の突然の死には陰謀があることを知ります。
愛する人にも危機が迫っていることに気付くのです。

突然の死を迎えた人間が残した人に伝えたいことがあった時、
それをどうやって伝えれば良いのか。

人生の終焉を意識したとき浮かぶ疑問が幾つかあります。

愛する人とは心の中で語り合い通じ合える言葉の共有が必要です。

そして愛する人や愛する人たちとの別れは大切です。
次に死を引き継ぐ自分の自分らしい死の演出を生み出すために。

第9位  きみに読む物語

老いて振り返る青春時代の思い出のシーンは全て美しく、
そこには愛する人がいます。

生きている実感を味わえる瞬間、それは恋をしている時です。

時代を共に過ごして結ばれ共に時を重ねる恋人同士。
人生は豊かに過ぎて行きます。

しかし、人は老います。

人生の黄昏時を迎え、苦楽を共にした伴侶と美しい思い出を語り合おうとした時、
彼女がどこか遠くに行ってしまっていることに気付くのは悲しく残酷なことです。

彼女は認知症を患い過去の出来事を思い出すことができません。

自分たちが一緒に創り上げてきた物語を忘れてしまい、
彼女は決して元に戻りはしないと医師は宣告します。

それでも彼は彼女がひと時でも戻ることを信じて自分たちの物語を読み聞かせます。

本気で人を愛するとはどういうことかを教えてくれた人に、
彼は二人の物語を読み聞かせ語りかけるのです。

第8位  シンドラーのリスト

舞台は第二次世界大戦下のドイツで実業家のシンドラーが、
1000人以上ものユダヤ人を救った真実の物語です。

狂気に支配された戦争。その歪んだ価値観の中で都合の
良い言い訳や理由をこしらえ、己を偽り悪に加担する人々。

人間は何故こんなにも愚かなのでしょうか。

人生は有限で50年あれば幸せ、100年を目指すことも出来ます。

その限られた人生の中で毒を撒き散らし、人々の暮らしを破壊し、
ささやかな幸せをも不幸にし苦痛や苦悩を弱者に強いる。

権力者になった人物の愚かさが招く苦難。

そんな人物に雰囲気に流されるだけの民衆が、
何も考えずに力を与えたからでしょうか。

じわじわと迫り来る命の危険… 戦争は人間の最悪の部分を引き出します。

有能な人々はチャンスを掴んで生き残ることも出来ます。

ただ手を差し出してくれる人がいなければ、そのチャンスもありません。

生命と財産、人間の尊厳すら奪う受難の時代に
シンドラーが創ったのは世代を繋ぐ命のリストでした。

第7位  ノッティングヒルの恋人

ノッティングヒルはロンドンの西にある高級住宅街で
優雅なブティックや高級なレストランが立ち並ぶハイセンスな町。

ハリウッドで人気絶頂の女優が、ふらりと立ち寄ったのは旅行関係の
本だけしか置かないという小さなこだわりを持った書店です。

人の良いオーナー店主は商売気もなく店の経営は火の車。

当初はお互いに好感を持っただけの客と店主にすぎないのですが、
偶然のいたずらをきっかけに運命の出会いへと進展していきます。

例え有名人であろうが幸せな瞬間を求めています。

それは誠実な人々との出会い、虚飾ではない世界での時間の共有。

でも二度も三度も繰り返される二人の切ない別れ。
二人は引き裂かれ離れ離れの季節は巡り過ぎて行きます。

愛し愛される人との出会いは滅多にない奇跡なのだと彼は言い、
名声なんて実態のないものなのよと彼女は訴えます。

恋愛を成就させるためには周りの人々の協力や手助けも必要です。

一生を共に過ごした先人の記念のベンチを引き継ぎ、
静かに暮らし過ごすことを二人は望むのです。

第6位  ライフ・イズ・ビューティフル

ナチスの強制収容所に送られてしまった三人の親子。

不安に怯える息子に対して元来陽気な父がある嘘をつきます。

親は子を守ります。辛い現実を告げて絶望を共有しても何も生まれません。

人の弱さや悲しみを誰よりも知っているからこそ、
嘘をついてでも息子の心の痛みを和らげようとするのです。

絶望の中、悲しく辛い現実に立ち向かうには与えられた
苦難を真剣に受け止めず笑い飛ばす勇気も必要です。

それは逃避ではありません。

美しい人生には美しい人生の一コマが積み重なっています。

日常の中で観察眼を研ぎ澄ませ、それらを伏線のように繋ぎ合わせることが
出来る人間が人として本当の知恵を持ち合わせているのです。

どのような絶望的な状況、時代の中にあっても自分の信じることで
行動を起こす勇気、危機を乗り切る機転、それらを身につけて
人生を送ることが出来れば人生は美しく輝くのです。

第5位  フォレスト・ガンプ/一期一会

人生とは定められたレールの上で過ごすべきモノなのか風に吹かれて漂う
羽根のように肩肘張らず緩やかに、あるがままの自然体で過ごすべきモノなのか
流されてきた羽根が貴方にとって幸せな人生とは何かと問いかけてきます。

主人公のフォレストはバスを待ちながら、見知らぬ人々に己の半生を語ります。

生まれながらに知能が低く足に矯正機を付けて育った彼に
他者への思惑や計算はありません。

その時々に与えられたことをやり遂げるという一途な思い、
それを貫き余分なことは考えない、惑わされない生き方を過ごしています。

それが人々に感銘を与え、人生を成功へと導くヒントをも与えるのです。

彼は運命に身を委ねて漂わせ流されているのではありません。

根底に愛する人がいます。

その愛を生涯貫いて運命に立ち向かった彼にその愛する人は
人生最大のプレゼントを残してくれるのです。

「人生はチョコレート箱のようなもの。 開けてみるまで中身は分からない。」

というセリフは映画史に語り継がれる名セリフでもあります。

第4位  レオン

家族を始末され一人残された少女に身を寄せる場所はありません。

生き延びるためには微かなチャンスであってもすがり付くしかないのです。
たとえ、それが冷酷無比で非情な殺し屋の元であろうとも。

主人公の少女マチルダは実の父親から虐待を受けていました。
継母や腹違いの姉からも軽んじられ家族を失った悲しみはありません。

ただ自分を唯一慕ってくれていた幼い弟がアパートの中で
乱れ飛んだ銃弾の犠牲になりました。

少女は弟の復讐のためにレオンに殺し屋になりたいと願います。

一匹狼であるレオンの殺し屋としての信条は女と子供は殺らない。

一方、マチルダの家族を葬った男は目的のためなら手段を選びません。
女や子供であろうが、見せしめという意図もなく消してしまうのです。

そしてこちらの殺し屋は表の顔を持っているのが厄介でした。
その表の顔とは犯罪者を取り締まる麻薬取締局の捜査官。

父と娘ほど歳の離れた二人が次第に心を通わせ、
捜査官に一矢報いる復讐劇は映画史に残る傑作です。

第3位  レ・ミゼラブル

人には人としての真価を問われる時があります。

自分が犯した罪と向き合い、その罰を潔く
受け入れるのかどうか己が自分に問いかけます。

人は弱く保身のために生きています。
罰を受け入れず罪を認めたくはありません。

まして貧しく空腹のためにパンを盗んだ罪で19年間鎖に繋がれる
罰を受けた男は他者への憎悪を膨らませ慈悲の心とは無縁です。

そんな凶悪な男を客人として招き入れて食事を与え、
寝床を提供した人物が現れます。

男は、その招かれた家の銀製品を盗み、その主人に怪我を負わせて逃走します。

男はすぐに捕まるのですが、主人は銀製品は男に与えたものだと偽り罪を許すのです。
主人は銀器で男の魂を買い戻したのだと告げます。

レ・ミゼラブルとは「悲惨な人々」「哀れな人々」のこと。

男はこの時、慈悲の心を学び新しい人間になることを誓います。

その後、男は名を変えて実業家として成功し市長まで上り詰めるのですが、
過去の過ちが彼の運命を狂わせ始めるのです。

第2位  ショーシャンクの空に

無実の罪で刑務所に服役することとなった男がおよそ20年の月日をかけて
脱獄に成功する物語なのですが、単なる脱獄モノの枠を超えて
ヒューマン・ドラマ映画の傑作として名高い名作。

主人公は塀の中で見つけた心を許せる友にこう語りかけます。

不運というのは必ず降りかかるもので誰も逃れることは出来ない。
僕が不運の通り道にいたのが悪かった。

ただ身に覚えのない罪で被った、この不運という嵐が、
こんなに長く続くとは思わなかったと。

そして友も語り返します。

刑務所の中での暮らしは同じ境遇の人々がいて多少は和らぐけれど、
この壁があの高い塀が容赦なく現実に引き戻すと。

塀の中に閉じ込められた瞬間、全人生があっという間に消え失せ、
後にはそれを悔やむ長い時間だけが残される。

外界と隔てる高い塀を最初は憎むものの時が経つと頼りにしてしまう。
塀の中でしか生きていけなくなる。

終身刑はまさに身の終わりで人間をダメにしてしまうと。

そして、この現実以上に惨酷で危険なことは希望という
幻を信じて塀の中で生きることだと言うのです。

これは絶望の中にいる友を慰める言葉ではありません。
それでも友として真実を語るしかなかったのです。

でも主人公は彼が考える以上の希望の中に生き、
用意周到な計画と不屈の忍耐でそれを現実のものとするのです。

第1位  タイタニック

世界が第一次世界大戦に突入する数年前に実際に起きた大型豪華客船の
沈没事故を題材に身分の異なる二人の男女の悲恋を描いた作品。

誰も先のことなんて分かりません、悲劇は起こるべくして起きるのか。
運命は人の力が及ばぬ定められているモノなのか。

定められた先が何となく見えていて、それを受け入れ従うことは
人生の可能性を捨てることだと気付いた時、人は運命に抗い、
もっと刺激的な道を選択する決断をするのです。

男女の恋愛も運命を求める決断です。

今を大切に生きる姿勢が上質のラブストーリーを生み出しています。

運命とは新世界への船出であり航海そのものです。

しかし船上で楽しむ乗客たちは、それが死出の旅立ちとは知る由もないのです。

今があるからこその情熱的な愛、愛を貫くため危機に立ち向かう勇気。

最後まで諦めず望みを捨てない人としての愛と勇気は、
ほんの数日間の巡り合いの中でも生まれることを
ジャックとローズの二人が教えてくれます。

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