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映画化「君の名は。」の感想とネタバレ入れ替わりの秘密が衝撃的!

およそ3年ぶりとなる新海誠監督の最新作「君の名は。」

自身も作家でありながら本作のプロデューサーを務める川村元気氏が、

「新海誠の最高傑作」が誕生する

と大絶賛していたこともあり早速、原作を手に取ってみたのですが、
久々に打ちひしがれるような作品と出会えました。

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主人公の立花瀧(タキ)と宮水三葉(ミツハ)が夢の中で入れ替わり
お互いの日常生活を送るという不思議でわくわくするスタートから、
圧倒的な虚無感、圧倒的なやるせなさを突きつけられる現実…

そしてハッピーエンドを期待したいもののどう転ぶか
最後の最後まで読めない結末…

次々と自分の身に降りかかる様々な感情をこらえきれず、
良い意味で打ちひしがれてしまったというわけです。

ここからは多くのネタバレを含みますが、本作のあらすじを
交えながら個人的な感想を綴っていきたいと思います。

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ところどころ記憶違いの箇所があるかもしれませんが、
そこはご了承頂ければと思います。

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「君の名は。」のあらすじ&感想

物語は立花瀧(タキ)が寝ぼけ眼で目を覚ますところからスタートします。

見覚えのない少女が自分の名を呼びかける夢から覚めたタキは、
まさにこれから夢の様な現実に直面することになります。

自分の視線を首の下に寄せるとそこにはあるはずのない膨らみがあり、
自分の肌とは思えない滑らかで白い肌が朝日を反射していたのです。

そうタキは目覚めた時女の子になっていたのです。

一方、もう一人の主人公・宮水三葉(ミツハ)はというと聞き覚えのない
アラームを止めようとベッドから転げ落ち全然知らない部屋に放心状態…

とどめの一撃は洗面所の鏡に映り込んだ自分の姿で、
そこには一見チャラそうな男の姿が…

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そうなんです、ミツハはタキにタキはミツハに入れ替わっていたのです!!!

男女が入れ替わるというストーリーは決して珍しい話ではありませんが、
それでもこの後この二人がどうなるのか自然と興味が掻きたてられます。

入れ替わり互いの日常を送る二人

タキとミツハの入れ替わりについてもう少し詳しくご紹介すると、
そのきっかけは夢にあり、また寝て覚めると元の体に戻ります。

不定期で起きるこの不思議な現象をタキもミツハも夢と信じて疑いません。

大都会の東京に住むタキは人口わずか1,500人あまりのミツハの住む田舎町に、
ミツハは反対にタキの住むコンクリートジャングルの東京で日常を送るのですが、
二人は次第にこれが夢ではなく入れ替わりであることを確信していきます。

まだ出会ってもない二人が各々を意識する過程は思春期ならでは、
高校生ならではの展開でとても微笑ましいです。

「お前は誰だ?」

と国語の教科書に書きなぐったタキのメッセージから始まり、
タキのスマホの日記を勝手に更新し始めるミツハ…

こうして二人は入れ替わりを繰り返しながら日記でのやり取りを続けます。

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二人のやり取りはバツが悪いんだか息がピッタリなんだか、
よく分からない感じがまた心地良いのですが、ある日を境に
このやり取りは途絶えてしまうのです。

入れ替わりが起こらなくなる…

ある日というのはタキに入れ替わったミツハがタキとして働く
バイト先の先輩とデートの約束を取り付けた日。

超絶美人の奥寺先輩にタキが恋しているであろうことに薄々勘付いていた
ミツハは女子力を駆使して先輩と急接近していたのです。

勝手にデートの約束を取り付けられたタキはデート当日に、
日記のやり取りでその事実を知らされ朝からテンヤワンヤ。

そんなこととは露知らずタキと先輩の関係が進展することを願う
ミツハは無邪気で健気でとても可愛らしいです。

先輩との初めてのデートを迎えたタキは嬉しさの反面、
入れ替わりのことがあって上の空の状態が続きます。

容姿が端麗なだけでなく仕事もテキパキとこなす先輩が、
そんなタキに気付かぬはずもなくデートは微妙な空気のままお開きに。

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一人とぼとぼと帰路に着くタキは散々な結果で終わった
今日のデートについてミツハに報告せねばと思うのですが、
これ以降二人の入れ替わりがパタと止まってしまったのです…

入れ替わりに隠された衝撃の事実

季節は変わり、タキはひとつの決心をします。

それはこれまでの入れ替わりの記憶を頼りに
ミツハの住む町を訪れようというもの。

新幹線に乗り込み飛騨までやってきたタキはスケッチした
風景画を見せながらここがどこなのか聞いて回ります。

そして遂にタキの風景画に見覚えがあるという人物に出会うことに。

男はラーメン屋の店主でかつてその土地に住んでいたと言います。

しかし同時に耳を疑うような事実が明らかになるのです。

タキの目的地である糸森町は三年前に彗星の片割れとなった隕石が
落下した町で何百人もの人々が亡くなっていたのです。

この事実が明らかになった瞬間、入れ替わりの秘密が垣間見えた瞬間、
冷房など全く入れていないにも関わらず震えを抑えることが出来ませんでした。

それはミツハがこの世にいないことを突きつける
あまりにも残酷であまりにも悲しい事実だったからです。

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決定打は糸森町の犠牲者名簿…

そこに宮水三葉(17)の名前が出てきた時は、
タキと同じように大声で叫びたい衝動に駆られました。

なかなか現実を受け入れられないタキは激しく混乱します。

しかし小一時間経ってからタキはミツハに入れ替わっている時の
思い出の場所である山の上のご神体を目指して足を進め始めます。

隕石の被害を受けていないであろうこの場所へたどり着ければ、
何か分かるかもしれない、何かが起きるかもしれないそんな期待を胸に秘めて。

最後の入れ替わり

やっとの思いで山頂に辿り着いたタキは巫女の家系である
ミツハが儀式で作った口噛み◯を口に含みます。

体温が上がり酔いが回ってきたタキは足がもつれてしまい
仰向けに転がり込んでしまいます。

そこからミツハの記憶が怒涛のごとく流れ込み
見たくもない景色がタキに襲いかかります。

それは祭りの日、彗星を見上げるミツハの姿…

今すぐにその場から立ち去って欲しい、このあとの悲劇を知る
タキは記憶の中のミツハに対して声を振り絞って叫び続けます…

そんな悪夢ともいえるひと時を過ごしたタキですが、
目を覚ました瞬間、再びミツハに入れ替わっていたのです。

町民の避難計画

ミツハに入れ替わった喜びを全身で噛みしめたタキは、
テレビのニュースで彗星の接近が間もない事を確認し
同じ悲劇を繰り返さぬよう町民の避難計画に奔走します。

ミツハの友達を巻き込んで考えたこの計画は町の変電所を爆破して
彗星の被害に遭う前に被害地域から離れた校庭に町民を避難させるというもの。

あまりにも大胆不敵な計画で唖然としてしまう方も多いかもしれませんが、
そこは命が懸かっているのでショック療法的な感じですね。

実際、ミツハ(中身はタキ)は町長である自分の父親に
彗星が落下することを前もって伝えるのですが、
全くもって相手にされませんからね。

こうしてミツハ(中身はタキ)を含めた三人で町民の避難計画が
実行されようというなか転落したタキの体に変化が起きます。

そう、ミツハがタキの体に入れ替わり目を覚ましたのです。

そしてタキの記憶が流れ込んだミツハは半信半疑ではあるのですが、
あの日、自分は一度死んだのではという思いを抱くのでした…

ここから実は三年前(彗星災害の年)に二人は一度だけ顔を合わせているという
記憶が蘇るのですが、説明が複雑になるので割愛して話を進めますね。

これまでの入れ替わりでは東京と糸森で離れ離れだった
二人ですが、今はタキもミツハも同じ糸森町。

二人は体の内側から聞こえる声を頼りに互いを探し駆け出します。

二人の距離が近づくのに呼応して高鳴る心臓音。

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こうして二人は絶体絶命大ピンチの当夜に出逢いを果たすのです。

二人が出逢うまでの過程そして出逢いを果たす場面については、
筆舌に尽くし難くどんな言葉を使ってもうまく表現できそうにありませんが、
言葉では言い表せない感情が全身を覆い尽くすはずです。

この瞬間は彗星接近の大ピンチも忘れてしまうほど、
二人の出逢いに祝福を送りたい気持ちで一杯でした。

ただこうしている間にも彗星は刻一刻と地球に近づいています。

ミツハ(中身はタキ)はタキ(中身はミツハ)に避難計画の全容を伝え、
この先お互いのことを忘れぬようペンで手に文字を書きつけます。

しかし次の瞬間、タキ(中身はミツハ)の姿は消え去り入れ替わりも解消。

現実の世界に引き戻されたタキは糸森町の命運をミツハに託すこととなります。

彗星の接近と滞る町民の避難

落下まであと二時間と迫るタイミングでミツハたちは変電所の爆破を実行。

町役場の放送の電波を乗っ取り町民に避難を呼びかけます。

しかし思ったように避難はスムーズに進みません。

そこに追い打ちをかけるのが、本物の町役場の人間による
「その場で待機して指示をお待ち下さい」という放送。

早くこの放送を止めなくてはいけない、ミツハは全力で駆け出します。

「君の名は。」の結末

糸森町を救うことはできたのか?ミツハは無事なのか!?

バッドエンドなのか?それともハッピーエンドなのか!?

はやる気持ちをなんとか落ち着かせながら次の展開へと進むと、
場面は東京に変わり就活に明け暮れるタキの姿が描かれていました。

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時系列で言うと「彗星災害から八年」

やはり一度起きてしまった出来事を変えることはできないのかと
どうしようもない虚無感に襲われました…次のページをめくるまでは。

そうなんです、前代未聞の自然災害に見舞われた糸森町ですが、
町民のほとんどは被害の範囲外にいて助かったのです。

ミツハの活躍について詳しく語られることはなかったのですが、
彼女の懸命な行動は鮮やかに脳裏に浮かびました。

『おそらくミツハは生きている。』

虚無感が少しずつ希望に変わり揺るぎない証拠としての
彼女の再登場を熱望している自分がそこにいました。

このあと髪紐を綺麗に結った春物のスーツ姿の女性が
登場してからの内容は正直あまりよく覚えていません。

その女性がミツハであることは誰の目からも明らかで、
このあとのタキとの再会を想像すると居ても立ってもいられなくなった為です。

しかしこれだけは確信を持って覚えています。

これだけ涙を流したのはいつぶりだろうというくらい
延々と涙が止まらなかったこと。

そしてその涙は悲しい涙ではなく喜びの涙であり
感動の涙であったということです。

新海誠監督のこれまでの作品はすべて目を通していますが、
プロデューサーの川村元気氏が仰っているように
私の中でも本作が「最高傑作」に躍り出そうです。

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