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最恐に怖いホラー映画のおすすめランキング【邦画/洋画】

horror1夜中、一人になった時に絶対に後悔してしまうけれど、
なぜか観たい衝動にかられてしまう…

ホラー映画には怖いもの見たさをくすぐる不思議な魅力がありますが、
それは非日常に対する人間の飽くなき好奇心が刺激されるからなのかもしれません。

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そこで今回はおすすめのホラー映画を邦画・洋画別に
10作品ずつご紹介していきたいと思います。

背筋をゾクッとさせてくれるホラー映画のベストシーズンといえば
うだるような真夏の暑い季節ですが、もちろんそれ以外の時期であっても
絶叫必至の名作揃いですのでお楽しみいただけると幸いです。

邦画編

第10位  サイレン

異様な雰囲気の漂う離島、夜美島では過去におそろしい事件がありました。
1976年のある嵐の夜に全島民が一斉に消えてしまったのです。

たった一人発見された男(阿部寛)は狂ったように
「サイレンが鳴ったら外に出てはならない!」と繰り返し叫ぶばかり。

それから29年後、閉鎖的な島に引っ越してきた3人の家族、
フリーライターの父(森本レオ)、病弱な弟・英夫、弟思いの姉・由貴(市川由衣)

3人を遠巻きに見つめる島民たちの冷ややかな目が不気味でなりません。
よそ者としての3人の孤立感がひしひしと伝わり緊張ムードたっぷり。

そして島の中央にそびえるサイレンの塔の威容がただならぬ
事態の始まりを予言しているよう。見事な演出です。

由貴たちに親切に接して来る島民もいます。
隣人の里美(西田尚美)と診療所の医師・南田(田中直樹)

しかし、彼らもまた何かを隠している様子なのです。

そしてとうとうある嵐の夜、運命のサイレンが鳴り響きました。
クライマックスの塔に追い詰められていく由貴の絶望感は本当に怖い!

そして追いすがる南田の口から一切の謎が解き明かされるに至り、
恐怖の“真実”が幕をあけるのです…。

「イニシエーション・ラブ」の堤幸彦監督なだけに、どんでん返しのうまさが光ります。
謎解きの要素も楽しめるだけに、最後まで目が離せない作品です。

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第9位  残穢

発端は誰もいない部屋から聞こえる奇妙な物音だった…。

ありきたりな心霊現象を追っているうちに、引き返すことのできない
深い闇にはまって行くという非常にスリリングな物語です。

主人公は本業の傍ら、読者からの「恐怖体験」の相談をしていた女流小説家。

ある手紙には、一人暮らしのマンションの一室から畳を掃くような
音が頻繁に聞こえる現象について書かれていました。

差出人は久保という女子大生。

久保からの手紙は頻繁に届き、次第に主人公はデジャヴのような感覚にとらわれます。

何かが気になり過去のものを調べると、数年前にも同じような体験が送られて来ており、
それは久保が住むマンションの別の部屋の住人からのものでした。

ルポルタージュ風の演出と、主人公が心霊現象に対して懐疑的な
性格であるという設定が効果的で調べるうちに次々と判明していく
驚愕の出来事が真実味を帯びて迫ってきます。

一つ一つの心霊現象はさほどではありませんが、連鎖し続ける
「穢れ(けがれ)」の恐怖は観る者の精神をすり減らし不安を煽ります。

監督は「仄暗い水の底から」の脚本の中村義洋、
主演は「ゴールデンスランバー」などで中村作品の常連・竹内結子。
ほかに橋本愛、佐々木蔵之介など豪華。

この終わりのない恐怖は映画を観終わったあとから始まるのかもしれません。

第8位  雨の町

ホラー映画の約束事のひとつに、ヒロインは美少女というのがあります。
この作品には嬉しいことに、成海璃子が何と魔物の役で登場しています。

雨の降る日は行方不明になった子供たちが帰ってくる。
けれど大人たちは決して子供を迎え入れません。
固く戸を閉め子供がいなくなるのを震えながら待つのです。

さらにその子らをつかまえ撲○する村の男。
かなり不快なシーンですが実は帰って来た子供たちは魔物の仮の姿。
家に入れたが最後、村人は無残に殺されてしまいます。

そして子供をつかまえていた男は昔、行方不明事件からただ一人生還した子だったのです。

売れない雑誌のルポライター兼石荘太(和田聰宏)は幼い頃、
親に捨てられた過去を持ち人生に希望を見出せないでいる男です。

死んだ子供が生き返るという、三流ネタを取材しに
村へとやって来て事件に巻き込まれてしまいます。

役場で知り合った香坂(真木よう子)の案内で問題の部落へと着くと、
森の向こうで歌声が聞こえました。

辿って行くと、そこには高学年の少女(成海璃子)と低学年の少年の寂しげな姿が。
そこへあの村の男の気配がし、おびえる二人を見て荘太はかばって窮地を救います…。

この作品で人間を襲うのは子供の姿をした魔物たち。

ですが少女の魔物だけは荘太を慕い、人間らしい感情を表すのです。
怖さと切なさがうまくマッチした逸品です。

第7位  CURE

ホラー映画界の巨匠といえばこの人、黒沢清監督。
これは黒沢監督の代表作であり、人間の内面をするどく抉ったサイコ・ホラーの名作です。

浜辺をぶらぶら歩く一人の男(萩原聖人)。どうやら男は記憶喪失のようでした。

近所に住む男性が親切にその男を自宅に泊めてしまいます。
その男性は妻を○していました。首に「X」というマークを切りつけて。

同様の猟奇殺人事件が頻発し、高部刑事(役所広司)は
この一連の事件を担当していました。加害者たちに共通するのは、
なぜ自分が罪を犯したのか自覚がないということ。

苛立つ高部刑事。彼の妻は精神を病んでおり、彼女との生活や
この事件が重なり身も心もすり減らしていたのです。

そんな時、容疑者としてあの男が逮捕されました。
加害者たちは事件前に皆、この男に接触していたのでした。

親友で医師の佐久間(うじきつよし)は、男が催眠術を使い加害者たちの
心に入ったのではと考え、高部がこれ以上男と関わるのは危険だと忠告します…。

「CURE」とは「癒し」という意味。
正直、一度見ただけでは理解しがたい難しい作品ではあります。

ですが、目に焼き付いて離れないシーンの数々は
ホラー映画としては芸術性さえ感じられます。

第6位  ノロイ

決してメジャーな作品とは言えないのですが、
ホラーファンの間で評判が広がり根強い支持を受ける作品です。

作りとしてはいわゆる“モキュメンタリー”と言われる
ドキュメンタリー形式に仕上げたシナリオの効果が光っています。

某テレビ局に送られてきた一本のビデオテープ。

送り主は自宅が火事になった後、消息を絶っていた
怪奇プロデューサーの小林雅文(村本仁)でした。

そのビデオには彼が巻き込まれてしまった恐ろしい事件の顛末が映っていたのです…。

「赤ちゃんの泣き声がする」という主婦の話やハトの死○に
異変を感じ取った小林は興味を持ち取材を開始します。

事件の流れを追って出会ったのは「石井潤子」という中年女性。

攻撃的で意味不明な言葉を喚き散らす典型的な迷惑おばさんですが、
実は彼女こそこの事件のカギを握る重要人物であると後に気付くのです。

次々に起こる怪奇事件。タレント・松本まりかと同僚を襲う「かぐたば」の謎。
超能力少女・矢野加奈の失踪。怪しい霊能者・堀が恐れる「霊体ミミズ」。

全ての事件が指し示すのは、ある過疎の村に伝わる忌まわしい儀式でした。
小林は松本、堀とともにその村へとやって来ます。

しかし世の中には知らないほうが幸せなこともある、
ということを思い知らされるのでした…。

ちなみに矢野加奈役は「仄暗い水の底から」で黒木瞳の娘役を演じた菅野莉央ちゃんです。

第5位  冷たい熱帯魚

実際におこった猟奇○人事件をモチーフに、園子温監督が
人間の心に潜む凶悪な部分を見事に映像化した作品です。

悪霊やモンスターの類は出てきませんが、この犯人の思考の
おぞましさや人間らしさの微塵もない殺し方などは間違いなく
ホラー映画の中でもひとつ抜きん出ています。

小さな熱帯魚店を営む気の弱そうな男・社本(吹越満)

妻と娘の三人暮らしで、決して温かい家庭とは言えませんが、
日々平和に細々と生活していました。

ある日、反抗心から娘の美津子(梶原ひかり)が万引きをしてしまいます。

社本はスーパーへ謝罪に行きますが、スーパーの店長と懇意の間柄である
村田(でんでん)のとりなしで許してもらうことに。

おしゃべりで人の良さそうな村田は、社本の店より大型の熱帯魚店のオーナーでした。

フェラーリに乗るなど羽振りも良く、美津子を自分の店で働かせ、
社本に高級魚の購入を勧めるなどして、村田は徐々に社本の家庭に入り込んで来ます。

これが社本の運命を大きく変える悪夢の始まりでした。

村田という男の私利私欲のためなら他人の命など何とも思わない
言動・行動は目を背けたくなるほどの醜悪さです。

演じたでんでん氏はお見事というほかありません。

後半、反撃に転じる社本ですが、実は最後まで
村田に操られているように思えてなりません。

村田の高笑いが聞こえてくるような気がします。

第4位  着信アリ

呪いの高速化、とでも言えばいいのでしょうか。

「リング」のビデオテープよりも、はるかに拡散しやすい
アイテム=携帯電話がこの作品の話題性をアップしました。

「リング」では、呪いのビデオを見る、または見せられるという限定的な行為でした。

しかし本作は一方的に死の予告メッセージが自分のケータイにかかって来てしまう、
というまさに通り魔に出会ってしまったような恐怖なのです。

さらにそのメッセージは自分のケータイ番号から掛かってきて、死の瞬間の音声が聞こえ、
着信時間は自分が死んでしまう時刻という念の入りようです。

斬新なアイデアとしっかり練りこまれたストーリーは、さすが秋元康氏ですね。

呪いの発信源を探して行きつく先は廃病院。

恐怖のシチュエーションとしては、おあつらえ向きの
場所であるのもホラーファンの心をくすぐります。

カギを握るのは謎めいた母と二人の女の子なのですが、
一筋縄ではいかない結末はかなり衝撃的です。

また、この作品のもう一つの良さは、豪華なキャストが多数出演しているという点です。
柴咲コウ、堤真一、吹石一恵、松重豊など今売れっ子の俳優陣ばかり。

シリアスな演技に定評のある面々の、目に見えぬ恐怖と闘う表情はどうでしょうか。
その辺の興味も合わせて怖さを楽しめる映画となっています。

第3位  仄暗い水の底から

水を使った演出の多い中田秀夫監督。
「リング」「Monsterz」最近では「劇場霊」など。

なかでも本作は降りやまぬ雨に始まって、まるで水の中で
映画を観ているように錯覚してしまうほど。

陰鬱な映像の数々は静かに心に浸食してきます。

母(黒木瞳)と娘(菅野莉央)が身を寄せ、暮らすために選んだ物件は、
お世辞にも綺麗とは言えない古いひなびたマンションでした。

でもそれは彼女達にとって、一緒に住むことができる大事な場所だったのです。

しかし、すぐにその部屋は雨漏りがし始めました。
天井に広がる染みが不吉な前兆を告げています。

原因は上の階ではと母が訪ねてみますがそこは空室。
彼女が立ち去ったあと、空室のはずのドアが開き小さな子供の姿が…。

娘が拾った赤い通園バッグは捨ててもなぜか戻ってきます。
やがて母はそのバッグの持ち主が、娘と同年代の女の子であり、
数年前に行方不明となっていることを知ってしまいます。

さらに、その子と母親が以前住んでいたのが、実は上の階の空室だっということも。
二人に徐々に近づいてくる何かの影、それは…。

恐怖と悲しみが入り混じり、観る者の感情を揺り動かすストーリーは
他のホラー映画では味わえない傑作でしょう。

マンションの屋上にある貯水タンクからあふれ出る水は、
切ない哀しみの象徴かも知れません。

主演の黒木瞳さんの追い詰められていく演技は観ていて切なくなるほど。
まさに名演といえるでしょう。

ラスト、彼女の選択は正しいものだったのでしょうか。
その答えは誰にもわからないのです。

第2位  呪怨

清水崇監督の名を一躍有名にしたホラー映画の大ヒット作品。

もともとはビデオ版として製作されていたシリーズものでしたが、
口コミで人気が出はじめ劇場版が次々と作られました。

全編を通じて恐怖のエピソードが絶え間なく続くので、
さながら呪いのジェットコースターのようです。

この劇場版第一作は、凶悪な呪いの連鎖のプロローグにすぎません。

都内にある、とある住宅街の一軒家。

仁科理佳(奥菜恵)は介護施設から、そこに住む老女のもとへやって来ました。
玄関であいさつするのですが返事はありません。

おそるおそる入っていくと、老女は寝たきりで布団に放置されているようでした。
家族がいるはずなのに…。不審に思う理佳。

老女を介護し、家の中を調べるているうちに理佳は
この家のただならぬ気配におびえてしまいます。

そして理佳の目の前で、天井から長い黒髪の不気味な女が現れ、老女を襲ったのです。
その不気味な女こそ過去にこの家で惨○された、佐伯伽椰子の怨念がなせる姿なのでした。

伽椰子と俊雄という非業の死を遂げた親子の霊がまき散らす、
逃げ場のない恐怖は全編にわたり確実に死をもたらします。

喉から絞り出す声で迫りくる伽椰子。
全身真っ白で猫のような鳴き声をたてる俊雄。

押入れから、仏壇から、ありとあらゆる場所からやって来る
この二人に狙われたら最後、もう死を覚悟するほかありません。

第1位  リング

鈴木光司原作の三部作「リング」「らせん」「ループ」のうち、
最もホラー色の強い本作を「女優霊」の中田秀夫が監督。

松嶋菜々子、真田広之主演で大ヒットしました。

怨念の塊りである“貞子”がテレビ画面から抜け出すシーンは当時、
強烈なインパクトで良識ある(?)恐怖映画ファンの度肝をぬき、
お笑い芸人たちの格好のネタにもなったほどブームに。

その後、本作のスタイルを踏襲した邦画のホラー作品は
「Jホラー」と呼ばれ次々に作られました。

そしてハリウッドでもリメイクされるに至り、日本のホラー映画は
一躍、世界に売れる作品になっていったのです。

ですが、この「リング」を越えるようなオリジナリティとインパクトを
兼ね備えた作品は、その後まだ目にしたことがありません。

貞子は顔が隠れるほどの長い黒髪、白いワンピースの服といった、
言わば古典的な怪談ばなしに出てくるオーソドックスな幽霊そのもの。

何のひねりもありません。

それがビデオという霊魂などとは真逆な物体に潜み、映像を使って呪いを
ばらまいていくという、このギャップが当時非常に新鮮さを感じました。

呪いを解く方法を探して、貞子の出生の秘密に迫っていく浅川と高山。

かすかな希望を求め細い糸をたぐり寄せるような、
じりじりとした展開もこの作品の醍醐味です。

洋画編

第10位  デイ・オブ・ザ・デッド

ゾンビ映画界の巨匠・ジョージ・A・ロメロ監督の
「死霊のえじき」をリメイクした作品。

走る、飛び跳ねる、天井に張り付く。しかし、この映画はそれだけではない。

道具も器用に使うし、町に滞在していた兵士たちは根こそぎ
ゾンビ化してマシンガンをぶっ放して襲ってくる。

もはや何でもアリだ。だからこそ、次に襲い来る恐怖が予測出来ない。

この映画を鑑賞中は常に手に汗握って画面に釘付けになること必至です。

もう一つ、この映画をおすすめしたい理由を挙げると、
それは主演を務めたミーナ・スヴァーリのとてつもない可愛さ。

少しロリータ風の顔立ちで、彼女の可愛さはゾンビだって恋をしてしまうほど。

勿論、サバイバルホラーとしての魅力も十分で狭いダクトの中で、
ミーナ・スヴァーリがゾンビに追いかけられるシーンはとてつもなく怖い。

彼女は兵士という設定なのに、あまりにも華奢で弱そうに見える。
だから守ってあげたくなり目が離せないのです。

このキャスティングはあまりにズルい。

はっきり言ってしまうと細かいストーリーは気にしなくてよくて
ミーナ・スヴァーリの溢れ出さんばかりのキュートな魅力を堪能する映画です。

第9位  30デイズ・ナイト

我々もよく知っている世界的に有名な怪物・吸血鬼。

彼らの最大の弱点である太陽の光が存在しなくなったら…!?
答えは至ってシンプル。

人間たちは反撃する術がなく、死にたくなければただ逃げ回るしかない。
極夜という数週間の間、太陽が昇らない街という設定を上手く活かしています。

突然やってきた吸血鬼によって、街の人々は次々と葬られていく。

街が地獄絵図へと変わり崩壊していく様子を撮った
上空カメラからの映像は素晴らしかったです。

街から出る事ができない閉塞感。当然助けはやって来ない。

生き残った人々は次に太陽が昇る30日後を希望にサバイバルするしかないのですが、
頭の良い吸血鬼たちは、あらゆる手を使って人間たちを捕まえようとします。

隠れ家の中で音を立てれば彼らに見つかってしまう状況で、
認知症のおじいさんがわめいて暴れ出すシーンがあるのですが、
あれには血の気が引きそうになりました。

極限まで追い詰められていく心理的な怖さが上手く描かれています。

第8位  キャビン

かなりスプラッター描写が多いのですが、実はそれほど怖くはない作品。

しかし、なかなか珍しい変化球な作品なのでどうしてもオススメしたい。

ひとけのない森のペンション、そこに泊まりに来た男女グループ。
突然現れる謎の怪物に仲間が次々と殺されていくというありきたりな設定。

ところが、驚くべきは、そこまでが全て製作陣の罠だという事。
前半をばっさりと捨てているからこそ、あのクライマックスが活きてくるのです。

この映画のキャッチコピーは「あなたの想像力なんて、たかが知れている」ですが、
確かにその通りだと思います。こんな結末、予想出来るわけがない。
おそらく口を開けてただ唖然としてしまうでしょう。

賛否両論ある思いますが、少なくてもこれは一度だけ使える大技です。
こんな設定を何度も観せられたら流石に非難されるでしょう。

名作ではなく、迷作と言うべき映画なのですが、制作陣がホラー映画ファンを
楽しませようとしてくれているのがすごく伝わります。

ラストではホラー映画界の大御所である、あの方も登場。
誰が出てくるのかは観てのお楽しみです。

それにしてもアイディア次第で、まだまだホラー映画も面白くなりますね。

第7位  サイレントヒル

原作は日本の人気ゲームで設定を上手く活かしつつ
ストーリーはおもいっきり映画用に改変しています。

監督のクリストフ・ガンズ氏が、このゲームの大ファンということで、
映像・音楽・世界観の作り込みが素晴らしく並々ならぬ愛情を感じさせられます。

特筆すべきは映像表現の巧さ。

暗闇の中からクリーチャー達が現れる際の、あのぬるっとした演出、
動きは何とも言えない気持ち悪さがあります。

かと言って最新のVFX技術に頼った大味な作品かと思えば決してそうではありません。

魔女狩り、復讐、群集心理の恐ろしさが描かれているのですが、
その恐怖の根底にあるのは、呪いや祟りといった日本人にも
馴染みのある要素で映像もストーリーもとてつもなく恐ろしい。

一度映画を観始めるとサイレントヒルの世界にどっぷりと浸る事ができます。
いや、迷い込むと言った方がいいかもしれません。

残念ながら、途中で逃げ道は用意されておらず、
驚愕のクライマックスへと辿り着くことになります。

とてつもないカタルシス、美しさすら感じます。

第6位  28日後

興行的にも世界中で大ヒットした本作。

映画の冒頭からテンションが非常に高く、ゾンビウイルスの感染者によって
世界が終末していく様子を見事に描いています。

俳優のキリアン・マーフィーが、生き残っている人間を探して、
荒廃したロンドンの街をふらふらと歩くシーンがとても印象的で心に残っています。

感染者から逃げている途中、無数のゾンビが追いかけてくる中、
車のパンク修理をするシーンは恐ろしく怖いし手に汗握ってしまう。
あんな世界で、絶対に生き残りたくはない。

前半はゾンビから逃げるサバイバルホラーですが、後半は生き残った
人間たちとの醜い争いによるヒューマンホラーへと変化します。

このテイストの移行がとても見事で、最後まで退屈しない脚本になっています。

この人間たちの非道さや、残酷さこそが真の始まりというか、
ダニー・ボイル監督の真骨頂ではないでしょうか。

とにかく描き方がエグく後味は決して良くない作品です。

ゾンビに感染した化け物より、正気を失った人間の方が怖いというのは、
よくある落とし所ですが、この映画ほどそれを感じさせてくれる作品はありません。

第5位  遊星からの物体X

SF/ホラー界の巨匠・カーペンター監督の最高傑作の一つ。
本作はリメイク作品となっており、オリジナルは1951年製作。

個人的には、この邦題がものすごくセンスが感じられて好きです。

物語は氷の中で発見されたエイリアンと南極基地で
調査をしていた人々との死闘を描いています。

エイリアンは人間に擬態する事ができるので、誰がエイリアンなのか?
という恐怖と緊張感が常に感じられます。

閉鎖的な空間で、疑心暗鬼になり他人を信用出来なくなっていく人々が、
どういった行動に出るのか…という所も見どころの一つ。

特に血液検査で誰がエイリアンなのかを調べる場面は思わず
息を呑むほどの緊迫感で絶対に怪しいと思っていた人物が潔白で、
お前がエイリアンだったのかと騙されます。

この場面は初見で驚くなという方が無理でしょう。

何とも気持ち悪い異形の生物は、CGに慣れている今の映画と比べると、
手作り感満載で逆に新鮮に感じられます。

これをチープと取るか芸術と取るかは鑑賞者に委ねられますが、
少なくても不気味さや気持ち悪さは十分に感じられると思います。

第4位  ドーン・オブ・ザ・デッド

オリジナルは、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ(1978)」

オールドゾンビファンの方には、リメイクされた本作は失敗だ!
走るゾンビなんて認めないという意見もあるようです。

ただ最近の若者世代にとっては、もはやゾンビというのは走って追いかけてくるもの。

リメイクが失敗か成功かはまた別の話で、単純にこの映画は面白いです。

サバイバル・パニックホラーとユーモアを上手く融合した傑作で
製作側が、良い意味で本気で遊んでいるのがよく伝わります。

モールの屋上からゾンビを射撃して遊んだり、
ゾンビの赤ちゃんを産ませたり、バスを装甲車に改造して脱出したり。

スタッフが、やりたい事を盛り込んでいたら、
その全てが良い方向に作用したという感じがします。

98分という程よい本編に、最初から最後までダレない仕掛けが用意されています。

そして忘れてはいけないのが、映像の力。

オリジナルより映像技術が進化しているので当然ですが、
暗闇の中でライトに浮かび上がる大量のゾンビ群。

圧巻であると同時に、とてつもない恐怖を感じます。

第3位  エイリアン2

SFホラーの金字塔「エイリアン」が、凄まじく完成度が高かったにも関わらず、
シリーズ第2弾は、さらに輪をかけて面白い作品に仕上がっています。

製作は1986年、数々の作品に影響を与えてきたことでしょう。

キャメロン監督の地位を確固たるものにした伝説の作品とも言えます。

恐怖感を極限まで煽ってくれる完璧な脚本と演出で映画が始まってから
エイリアンと遭遇するまで1時間以上はかかります。

世界最高の海兵隊が、エイリアンに囲まれて全滅しかけてしまうシーン、
天井裏を見ると無数のエイリアンが狭い通路を這って来るシーンは凄まじく恐ろしいです。

見どころを言い出したらキリがないのですが、無数のエイリアンの卵を発見し、
BGMが止まりクイーンエイリアンと主人公が対峙するまでの
数秒間は思わず息を呑んでしまうくらい素晴らしいです。

この映画を観るたびに、こんなに綺麗に完璧に終わった作品に、
やはりシリーズ3作目は余計だったかなと感じてしまいます。

第2位  エスター

なんとも不気味な女の子のジャケットが目を引くこの映画、
もうこの静止画だけで気味が悪く不安な気持ちになってしまいます。

とにかく主役の女の子エスターが怖い。

エスター役を演じたイザベル・ファーマンにはエスターの
イメージが付きまとうことで、今後の女優業に支障が出ないか
心配になるほど強烈なインパクトを感じました。

悪魔の様な子供を扱った題材は過去にいくつもありますが、
現代風のスリラーとして非常に完成度の高い作品です。

正直、結末には本当に驚いてしまいました。

なるほど、そういう事か!と納得せざるをえない見事なオチが
用意されているので未視聴の方は、予備知識なしで観る事をお勧めします。

幸せに暮らしていた夫婦のもとに養子として引き取られた少女。

しかし、その女の子はどこか普通とは違う…

最初の30分は、これから襲い来る非日常への準備段階。

しかし様々な伏線が張られているので片時も見逃せません。
そこを過ぎれば少しずつ恐ろしくなっていきます。

序盤はミステリー、後半はサスペンスへと見事に推移していき、
最後まで常に緊張感が切れませんでした。

ここからはネタバレ注意なのですが、作品のピークはエスターが
ずっと描いていた絵に隠されていたメッセージに父親が気付くシーンです。

真相が分かった後に、もう一度最初から観れば、
張り巡らされた伏線の多さにびっくりするはずです。

第1位  シャイニング

キューブリック監督の傑作でホラー映画を語る上で
この作品は絶対に欠かすことができません。

舞台は幽霊の記憶を持っているホテル。

そこで、ある一家が事件に巻き込まれるのですが、あくまでストーリーは二の次です。

この映画をホラーに仕立て上げているのは、
不気味な音楽と映像、そして主演三名の見事な演技に尽きます。

特にジャック・ニコルソンの狂気が本当に恐ろしい。

ホテルのドアを突き破って出てくる彼のあの表情は、
幼い頃に見ていたらトラウマになっていたと思います。

この映画は幽霊という存在を恐怖の対象として強くは描いていないのですが、
やはり狂気に駆られて行動が読めない人間ほど怖いものはありません。

血生臭いスプラッター描写を使わずとも、
これほどまでに恐怖を煽ることができるのです。

純粋なホラーというよりはサスペンススリラーに近いのですが、
S・キングの原作をここまで別物に変えてしまうというのは、
やはりキューブリックの成せる業だと思います。

タイトルの「シャイニング」とは息子が持っている能力なのですが、
この映画では完全に無視しており、原作者が激怒したというエピソードも。

ストーリーより映像から伝わってくる狂気を楽しんでほしい作品。

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