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映画の感想や漫画の考察を書いています。

映画ちはやふる上の句の感想とネタバレこれぞ文系スポ根の大本命!

青春と切っても切り離せない要素の一つに部活動が挙げられると思いますが、
運動部だけにガチがあると思っていませんか?

何を隠そうわたし自身がそのようにぼんやりと感じていたのですが、
そんな偏見を見事にぶち壊してくれるのが、映画「ちはやふる」です。

chihayafuru文化系の部活動の中でも吹奏楽部の厳しさはわりと有名だと思うのですが、
本作のテーマはさらにマイナーな「競技かるた」

誰しも義務教育の過程で一度は勉強するあの百人一首の
札を早押しのごとく取る競技です。

一見するとすごく地味な競技ですが、映画鑑賞後には
きっと熱い何かを感じさせてくれるそんな一本です。

ということでここからは、ちはやふる<上の句>のあらすじを
交えながら感想をご紹介していきたいと思います。

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それでは早速!

真っ直ぐでハツラツなヒロイン

本作のヒロイン綾瀬千早はとにかく真っ直ぐで観ていて
清々しくなるくらい元気ハツラツ。

そんなヒロインを演じるのは若手女優の代表格である広瀬すずさんで
個人的には最高のキャスティングだと感じました。

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街中ですれ違ったら思わず振り返ってしまいそうな容姿なのに
どこかがさつで頭の中はかるたの事でいっぱい。

進学先の瑞沢高校で競技かるた部を立ち上げる為に併走する
彼女はきらきら輝いていて本当に眩しかったです。

rouka

最低でも5人は揃わないと部として認められないことから、
千早が声を掛けたのは小学校ぶりに再会した幼馴染の真島太一

千早と太一は競技かるたの名人の孫である綿谷新と
小学校時代、かるたに明け暮れていたのです。

仲の良かった三人ですが、新は家庭の事情で地方に引っ越してしまいます。

それでもかるたを続けていたら、いつかまたきっと会える、
そんな想いも千早のかるたに懸ける情熱に拍車をかけているんですね。

高校生になってまでかるたは無いよなと斜に構えていた太一ですが、
千早の情熱に押し切られ入部を決意。

その他にも通称”肉まんくん”と呼ばれるかるた経験者の西田や、
呉服屋の娘の大江、勉強ばかりで孤立を好む”机くん”こと駒野の
個性的な三人が揃い正式に競技かるた部が発足することになります。

運動部ばりの合宿

「ゴールデンウィークは空けといてね!」

他のメンバーの事情はお構いなしに合宿を計画する千早。

競技かるたの合宿ってあまりイメージできないと思うのですが、
意外や意外でものすごくハード。

瞬発力を高めるために畳の上を何度も素振りして、
長時間の戦いを勝ち抜く持久力をつけるために数百段の階段を駆け上る…

tatami

原作が文化系スポ根漫画と言われるだけはあります(苦笑)

合宿を通じて5人は結束を高めていくのですが、
一部では挫折も味わうことになります。

全国大会常連の北央学園のエースと対決した千早は圧倒的な
実力差を見せつけられお遊戯と吐き捨てられる始末…

太一は合宿先の会長のすすめで遠征に向かうのですが、
久しぶりに再会した新の化け物じみた強さを目の当たりにします…

挫折とはまた違ったニュアンスですが、太一が千早に寄せる想いも切ないです。

競技かるた部を発足して新に嬉しそうに電話する千早に向けられた
太一の視線から多くの方がお気付きになるとは思うのですが、
太一はずっと千早のことが好きだったのです。

この幼馴染同士の交錯する想いも「ちはやふる」の魅力なんですよね。

かるたの神様に見放された男

そして何を隠そう真島太一はかるたの神様に見放された男でもあります。

その実力は折り紙付きなのですが、自分と相手側の札が一枚ずつになる
運命戦と呼ばれる局面ではとんと勝てず日頃の行いが悪いからではと
からかわれる程に勝負運に恵まれないのです。

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この揶揄はあくまで冗談めいたものなのですが、
太一には思い当たる節が一つあります。

それは小学生時代に国語の授業で行ったかるたの決勝戦で
対戦相手である新の眼鏡を隠してしまった過去です。

「千早の前でコテンパンにされたくない…」

「千早にカッコ悪いところを見せたくない」

「千早に嫌われたくない」

そんな気持ちが小学生の太一にそのような行動をさせたわけですが、
太一自身未だそのことを打ち明けられずに負い目を感じているんです。

偶然を装って瑞沢高校に入学したのも本当は千早が入学すると知ったから、
かるた部に入ることを決めたのも本当は千早の側に居たかったから…

詳しくは後述しますが、<上の句>における太一の存在感は
決してヒロインの千早に勝るとも劣りません。

目標は都大会優勝!

そんなこんなで合宿を終えた5人ですが、都大会に優勝して
全国大会への進出を目指し引き続き練習に明け暮れます。

運動部が帰宅しても尚、一番遅くまで校内に残って練習に励む姿には、
何か打ち込めるものがある素晴らしさを誰もが感じるはず。

また間あいだで紹介される百人一首の解説(意味)も
ふむふむと頷かされるものが多いです。

ちはやふるの映画パンフレットにも紹介があるのですが、
31字縛りって今でいうTwitterのツイートみたいで面白いですね。

いよいよ都大会当日を迎える

こうして都大会当日を迎えた瑞沢高校競技かるた部ですが、
順当に勝利をおさめるものの、少しずつ暗雲が立ち込み始めます。

それはメンバーの一人である”机くん”こと駒野勉くんが
一人疎外感を抱いたことが発端です。

千早や太一などの経験者は見事に勝ち星を上げていくのですが、
初心者の駒野は一勝もできず仕舞で足を引っ張る形に。

そこに輪をかけたのが対戦カードの采配です…

団体戦という性質上仕方のないことなのですが、千早や太一が
確実に勝てるように敢えて相手のエースに駒野をぶつけるという
“肉まんくん”の采配が気に食わず会場を飛び出そうとするのです。

こんな空気の悪い状況の中、瑞沢高校が決勝戦で迎え討つのは、
千早が合宿で完敗した相手の率いる北央学園。

ルールは分からないけど手に汗握る…

北央学園は試合開始前の掛け声も迫力十分で戦局は明らか。

団体戦にも関わらず個人戦の延長でここまで来てしまった
瑞沢高校は苦戦を強いられます。

しかし千早が弾いた一枚の札が”机くん”の頬を打ち
その札の意味が頭をよぎった彼は5人で頑張ったこれまでの
練習の日々を思い起こし気持ちを奮い立たせます。

こうして生まれ変わったように活力を取り戻した瑞沢高校は
次々と戦局を巻き返していきます。

劇中では所々で競技かるたのルールに関して説明が入るのですが、
ぶっちゃけてしまうと2時間弱の時間ではふわっとしか分かりません(汗)

それでも観客がスクリーンに釘付けになってしまうのは、
監督の演出やヒロインの広瀬すずさん、太一役の野村周平さんを
はじめとした役者陣の好演があったからこそだと思います。

吹き出す汗、心臓の鼓動まで伝わるような息づかい、覚悟を決めた眼…

これらの一つひとつが細かなルールなんてどこ吹く風で、
最高にハラハラドキドキさせてくれます。

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千早は天性の聴覚を活かし因縁の相手である北央学園の
エースから勝利をもぎ取ります。

そして勝敗の行方は、かるたの神様に見放された太一に委ねられることに…

運命戦の結果はいかに!?

自分側と相手側の陣地にそれぞれ一枚の札が残された運命戦。

当然自分側の札が読まれた方が近くて有利なのですが、
いつも相手側ばかり読まれてしまう太一はここで考えを改めます。

自分側の札が読まれなくてもいい、相手側の札を取りに行く!

その執念が乗りかかった右手が相手のお手つきを誘い
結果、瑞沢高校を勝利に導いたのです。

続きは<下の句>

夢の全国大会への出場を勝ち取り千早は幼馴染の
新に会えると心を躍らせます。

しかし太一との電話口で新はこう宣言するのです…

「もうかるたはやらない」

皆さんご存知の通り、本作は<上の句><下の句>
二編での公開が決定しています。

新が残した発言の真意とは何なのか!?

千早の目の前に現れる競技かるた界のクイーンなどなど、
上の句をご覧になった方は絶対に続きが気になるはず。

原作は依然連載中ですから映画がどのように締めくくられるのか
個人的にもすごく興味があります。

最後に、

強くなるー青春ぜんぶかけて

とは本作のキャッチコピーですが、是非映画館で
文化系のガチを目の当たりにしてみてください。

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