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映画「僕だけがいない街」の感想とネタバレ原作と違う結末だが泣ける

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月刊ヤングエースでの連載が最終回を迎えたことで
余韻に浸っている方も多いのではないでしょうか。

「僕だけがいない街」

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本記事を執筆している現在、深夜帯のアニメも好評な本作ですが、
その実写版を早速観賞して参りました。

いち原作ファンとして2時間足らずの限られた時間の中で
どのように2度のリバイバルを表現するのか少し心配だったのですが、
そんな心配はただの杞憂で終わりました(苦笑)

また気になる結末も原作とは打って変わって衝撃の展開が
待ち構えていたのですが、これはこれで泣けました。

ということでここからは映画僕街のあらすじをご紹介しながら
感想をつらつらと綴っていきたいと思います。

映画デスノート2016のネタバレ予想「Light up the NEW world」

それでは早速!

再上映(リバイバル)

僕街を語る上で欠かせないのが、主人公・藤沼悟が持つ
不思議な能力「リバイバル」

違和感を感じた後に数分前の世界にタイムスリップする超常現象ですが、
自らの意思で行えないというのも一つのポイントです。

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藤沼役を演じるのはここのところダメ男役が
相次いでいる俳優の藤原竜也さん。

藤沼悟も売れない漫画家でフリーターというダメ男要素がありますが、
映画開始早々、リバイバルで小学生の男の子を救うことに成功します。

ドライバーが運転中に意識を失ったことで大型のトラックが
あわや衝突という場面だったのですが、悟の活躍によりこれを回避。

truck

ただ悟自身は対向車と衝突し病院に搬送されてしまいます…

派手な事故のわりに目立った外傷もなく悟はすぐに目を覚まします。

そんな彼のお見舞いに駆けつけてくれたのが、
本作のヒロインである片桐愛梨。

無邪気で明るくて真っ直ぐな愛梨役を演じる有村架純さんは
原作ファンの自分からみてもぴったりだと感じました。

母の登場、そして歯車が狂い始める…

退院して自宅のアパートに戻ってきた悟を待っていたのは、
事故の知らせを聞いて地方から飛んできた母の佐知子。

映画の1シーンで愛梨が佐知子のことを悟の姉かと思ったという
くだりがあるのですが、それくらい佐知子役の石田ゆり子さんは
お若くてお綺麗でした。

佐知子といえば北海道の方言全開なのが、原作で印象的だったのですが、
そちらも板についている感じで好印象。

原作を読んでいる者として佐知子のこの後の悲劇を知っているので、
悟と母のやり取りを観ているといたたまれない気持ちでいっぱいでしたね…

とあるショッピングセンターにて

息子の体調が心配という理由をかこつけて東京観光を楽しみたい
佐知子はしばらく悟の部屋で居候することになるのですが、

休日に親子二人で訪れたショッピングセンターで
悟のリバイバルが発動します。

shoppingcenter

違和感の正体になかなか気付けない悟は母に
周囲に変な様子はないかと尋ねます。

最初は訝しがる佐知子ですが、彼女の目に一人の中年男性と
小さな女の子の姿が映ります。

佐知子の視線を感じてか男は女の子とは離れ、車で過ぎ去ってしまいます。

懸命に車のナンバーを控えようとする佐知子ですが、
これにはあえなく失敗します。

母が何者かに◯されてしまう…

悟自身は佐知子が気付いた異変に気付くことはなく、
再び平穏な日常が始まるのですが、穏やかな日々は
二日と続きませんでした。

アパートで悟の帰りを待つ佐知子は急に上がり込んできた
不審な人物と揉み合いになり包◯で一突きにされてしまうのです。

apartment

帰宅した悟は想像だにしない状況に動揺を隠せません。

そんな中アパートの外で物音が鳴り人影が去って行く姿に
悟は母◯しの犯人と直感、即座に後を追いかけます。

ただ倒れた母を抱えたことで悟の手は血まみれであり、
指紋などの状況証拠から容疑者の候補にされてしまうのです。

パトカーが動員され警察の巡回が厳しくなる中、
悟は身を隠そうと必死に逃げます。

しかし数名の警官と遭遇してしまい狭い路地に追い詰められ
あわや確保かというタイミングで “あれ” が起きたのです。

そう「リバイバル」が。

戻ったのは小学生時代

悟が今までに経験したリバイバルはいずれも数分前という
ごくごく短い時間軸だったのですが、今回のリバイバルで
戻ったのは18年前の小学生時代。

現実の世界でも母を失い気が動転しているにも関わらず、
自分が小学生になった事実に戸惑いを隠せません。

ただ自宅では元気に夕飯をこしらえている佐知子の姿があり、
悟は涙を流しながら喜びを噛み締めるのです。

その後、落ち着きを取り戻した悟は母の死と今回のリバイバルの
関係性に思考を巡らせた結果、自分が小学生時代に多発していた
誘拐事件に何か原因があるのではないかと考えます。

この誘拐事件ではクラスメイトの雛月加代が被害者になっていたことから、
悟は加代を守りぬくことを決心します。

加代を守ることで元の世界を変えられる、
ひいては母の佐知子を救えると考えるのです。

子役の二人が素晴らしい

少し話は脱線してしまいますが、初めてこの作品を読んだ時、
実写化のオファーが来るのは間違いないと思いました。

ただ小学時代編を演じられる子役はいるのだろうかということで、
その後はただ単に原作を楽しく読んでいるだけでした。

しかし少年時代の悟役を演じた中川翼くん、加代を演じた鈴木梨央ちゃん、
共に大人顔負けの演技力でこれまた杞憂に終わりました。

むしろこの子達の演技で涙腺をうるうるさせられた
観客も少なくないはずです。

運命の日を迎える

話をストーリーに戻しますね。

加代を守ると決めた悟は積極的に声を掛けに行きます。

「友達になってほしい」という悟に「バカなの?」と素っ気ない加代ですが、
悟の本気さに負けてか次第に心を開いていきます。

また時を同じくして悟は加代が虐待を受けている事実に気付き、
担任の八代先生に相談を持ちかけます。

八代先生も前々から加代が虐待されていないか心配していたようで
児童相談所にも何度か依頼をしていたのだとか。

ただ決定的な証拠もなく本腰を入れて動いてもらえなかったので、
これを機にもう一度頼み込むことを悟に約束してくれるのでした。

こうした一連の流れがあってリバイバル前の人生で
加代がさらわれてしまった運命の日を迎えます。

悟の計画はその日、誕生日会を開いて加代を呼び出し帰りは
母の佐知子と一緒に自宅に送り届けるというプランです。

birthday

計画通り誕生会が催され加代を安全に自宅に送ることにも成功。

何もかもがうまくいったかに思われたのですが、
次の登校日に加代の姿は学校に無かったのです…

加代がさらわれる日付を遅らせることには成功したものの
事件自体を食い止めることはできなかったのです…

悔しさと絶望で涙ながらに走りだす小学時代の悟、
こうして一回目のリバイバルが終了します。

愛梨も犯人から目をつけられる

リバイバルが終了し現実の世界に戻ってきた悟は愛梨と遭遇。

藤沼さんがこんな事件を起こすはずがないと言い切る愛梨は
自分が住んでいる家に悟をかくまってくれるのでした。

しかしこのことがもう一つの悲劇を呼びます。

悟が家を出ている間に愛梨の家から火の手が上がるのです。

メラメラと燃える炎に立ち込める煙…

そんな部屋の一室で愛梨は倒れこんでいるのですが、
悟とバイト先の店長の二人がかりでなんとか救出に成功。

悟は自分のせいで愛梨にまで犯人の手が及んだことに
負い目を感じるのでした…

2回目のリバイバル

その後、悟は母親がテレビ局の報道部で働いていた時の
同僚・澤田を訪ねるなどし犯人の手掛かりを探ります。

そんな中、入院先の愛梨から電話が入り以前二人で落ち合った
河原で会いたいと持ちかけられます。

こうして二人は無事に再会を果たすのですが、愛梨を見張っていた
警察官が次々と飛び掛かり悟はあえなく手錠を掛けられてしまうのです。

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絶体絶命の状況…

母を死に追いやった犯人をこれ以上追い詰めることはできないのかという
タイミングで会場に心臓の鼓動が響き渡ります。

そう2回目のリバイバルです。

再び小学生時代に舞い戻った悟、そこには元気な母親と加代の姿が健在です。

次こそは何としてでも加代を救うと固く決意した悟は誕生会を終えた後、
友人のケンヤと一緒に隣町の小学校の使われていないバスの中で
加代を数日間かくまうことにします。

この間も加代の母親は警察に相談すらしておらず、
この事実が育児放棄として児童相談所の人間を動かします。

虐待を続けていた母親の元から引き離すことに成功し、
誘拐犯からも救うことに成功した悟。

しかし一向にリバイバルが終わる気配がないのです。

犯人と直接対峙…

加代を助けるだけでは問題を根本から解決したことにはならない、
そう判断した悟は誘拐犯との直接対峙を覚悟します。

そんな折、自宅を訪れていた母親の同僚・澤田の一言が
悟はおろか会場内を凍りつかせます。

それは担任の八代先生が今回初めて児童相談所に
加代の一件を持ちかけたという事実です。

一回目のリバイバルで八代先生は加代の虐待を心配し、
自分も児童相談所に相談したと悟に話していました。

これが嘘だったということは八代という人物は何者なのか…?

後日、先生の車に乗り込んだ悟は車中で問いただします。

そうすると八代は不敵な笑みを浮かべながら洗いざらい
自分の罪について告白するのです…

八代役を演じた及川光博さんのこの時の表情は今でも忘れられません。

学校で見せる優しい笑顔とのギャップにはゾッとしてしまいましたね。

この後、八代は車をひとけのない橋の上に停め口封じに
悟を北海道の凍りつく寒さの川の中に放り投げるのです。

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原作では車ごと悟を処分し、悟は植物人間として十数年後に目を覚ますのですが、
映画はここからオリジナル路線をひた走ります。

2回目のリバイバルが終了

橋の上から落ちゆく悟ですが、このタイミングでリバイバルが終了。

目を覚ました悟は病院のベッドの上で、お見舞いに駆けつけている
女性は愛梨ではなく成人して大人になった加代だったのです。

悟の入院理由は明らかにされていないのですが、
外傷はなくすぐに退院可能で原作とは大きく異なります。

母親の佐知子も健在です。

悟は退院して早々、弁護士として活躍している
同級生のケンヤを尋ねます。

この時にケンヤが悟に対して漫画家として順調みたいだなと
声を掛けているので、どうやらリバイバル前の人生とは
まったく違う人生を送っているようです。

というよりこの後、河原で愛梨と出会うシーンがあるのですが、
愛梨の方は面識がない様子でしたし、入院の理由も明かされていなかったので、
映画におけるリバイバルは夢だったということでしょうか?

(少し頭がこんがらがりそうなのでこの考察は割愛)

ケンヤに八代の現在の情報を集めてほしいと頼み込んだ結果、
八代の姓が西園に代わり市議会議員として働いている事実が判明します。

そして見覚えのあるショッピングセンターで
悟は八代を待ち構えるのです。

結末はいかに!?

ほどなくして小さな女の子の手を引き車に向かおうとする
八代が現れ悟がそれを阻止します。

八代の顔には随分とシワが目立ち小学校の担任時代から
長い年月が経過したことを伺わせます。

二人はとあるビルの屋上に場所を移します。

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なぜこのような卑劣な行為に及んだのか問い詰める悟に対し、
自分は孤独な子供達を救っていると八代は主張します。

怒りに震えた悟は八代に食い掛かり二人は揉みくちゃになるのですが、
八代が隠し持っていたナ◯フが悟の首をかすめます。

この後、駆けつけた警察官によって八代は現行犯で捕まり
すぐさま救急車が呼ばれるのですが… …

ここで場面は変わって数年後。

母の佐知子や加代、そして加代の娘などが一斉に集い
お墓の前で手を合わせるシーンが描かれます。

お墓には藤沼悟の名が刻まれており、どうやら
八代との一件で悟は亡くなってしまったようです。

原作とは違う衝撃の結末にしばらく呆然としてしまったのですが、
悟の声で語られる回想のようなシーンが入り、悟の描いた漫画に
そっと勇気を貰う愛梨の姿がスクリーンに映り出された時には
自然と会場内にすすり泣きの声が聞こえました。

原作との違いに評価は分かれるのかもしれませんが、
悟が亡くなったことで「僕だけがいない街」というタイトルも
成立するといえそうですし映画ならではなのかなと感じました。

今後、ヤングエースにて外伝が連載されるようですし、
併せてもう一度観賞したいなと思っています。

この春一番の話題作、是非映画会場に足を運んでご覧になってみてください。

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